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20畳・25畳LDKで後悔しない!失敗例と成功の秘訣、実例を解説

マイホームを建てるなら、「開放感のある広いリビングにしたい」と誰もが願うものです。特にLDKで20畳〜25畳という広さは、注文住宅における一つの憧れの到達点であり、圧倒的なゆとりをもたらしてくれます。

しかし、いざ住み始めてみると「広すぎて落ち着かない」「冷暖房が効きにくい」「家具の配置が決まらず、謎のデッドスペースができた」といった後悔の声が少なくありません。広い空間には、広い空間なりの「空間を持て余さないためのルール」が存在します。

ただ広いだけの体育館のような部屋にするのではなく、家族が自然と集まり、かつスムーズに動ける空間にするためには、設計段階でのゾーニングと動線計画が命です。

この記事でわかること

目次

なぜ20畳・25畳のLDKで「失敗」が起きるのか

一般的な建売住宅やマンションのLDKは16畳〜18畳程度が標準です。そこからプラス数畳広くなるだけで、空間の使い勝手は大きく変わります。多くの人が陥る「広さゆえの失敗」には、明確な共通点があります。

家具のサイズと距離感のミスマッチ

最も多いのが、部屋の広さに対して家具が小さすぎる、あるいは配置が遠すぎるという問題です。例えば、ソファとテレビの距離が離れすぎて画面が見えにくかったり、ダイニングとキッチンの距離が遠くて配膳が億劫になったりするケースです。

また、賃貸時代に使っていた家具をそのまま持ち込むと、広い空間にポツンと家具が置かれているような「貧相な印象」になりがちです。広いリビングには、それに見合ったサイズの家具やラグが必要です。

項目失敗例対策
TV距離3m以上離れて見えにくい大型TVかソファを前に出す
家具サイズが小さく貧相に見える幅2.5m以上のソファを選ぶ
ラグ床が見えすぎて寒々しい200×250cm以上を選ぶ

冷暖房効率と「寒さ」の問題

空間の体積が増えるため、どうしても冷暖房の効きが悪くなります。特に冬場は、暖かい空気が天井付近に溜まり、足元が冷える現象が顕著になります。

20畳を超える場合、エアコン1台ではパワー不足になることもあります。床暖房の敷設面積を広げる、シーリングファンを設置して空気を循環させる、断熱性能(UA値)を高めておくといった「性能面での裏付け」が不可欠です。

設備推奨対策
空調畳数以上のエアコン/サーキュレーター
暖房床暖房または全館空調
トリプルガラス/樹脂サッシ

【20畳の実例】ゾーニングでメリハリをつける

【20畳の実例】ゾーニングでメリハリをつける

20畳のLDKは、広さと使い勝手のバランスが取れた理想的なサイズです。しかし、ただ壁際に家具を並べるだけでは、中央に無駄な空間ができてしまいます。ポイントは「食事する場所」と「くつろぐ場所」を明確に分けるゾーニングです。

王道のI型レイアウトと家具配置

キッチン、ダイニング、リビングを一直線に並べる「I型レイアウト」は、視線が抜けやすく、最も部屋を広く見せる効果があります。20畳あれば、大型のソファを置いても背面に通路を確保できます。

この配置のコツは、ソファを壁付けせず、あえて部屋の中央寄りに配置することです。ソファで空間を仕切ることで、ダイニングとの境界線が生まれ、落ち着きのあるリビングスペースが完成します。

エリア配置のポイント
キッチン対面式で全体を見渡す
ダイニングキッチンの横並びで配膳楽々
リビングソファで空間を間仕切る

L字型でプライベート感を演出

キッチンとダイニングに対し、リビング部分を少しずらしてL字型に配置するプランも人気です。食事の空間とくつろぎの空間が視覚的にずれるため、来客時でもキッチンの生活感が見えにくく、家族のリラックス度が高まります。

20畳のL字型なら、角の部分に観葉植物やフロアライトを置くことで、奥行きと陰影のあるおしゃれな空間を演出できます。

【25畳の実例】贅沢な「余白」と+αの空間

【25畳の実例】贅沢な「余白」と+αの空間

25畳となると、一般的なLDKの概念を超えた大空間です。ここでは「何もない場所(余白)」をいかに美しく見せるか、あるいはLDKの中に「別の機能」を持たせるかが鍵となります。

アイランドソファでホテルライクに

25畳あれば、壁に一切家具をつけない「アイランド配置」が可能です。背もたれが低い、あるいは両側から座れるタイプのアイランドソファを部屋のど真ん中に置くことで、ホテルのラウンジのような回遊性が生まれます。

人が家具の周りをぐるりと回れる動線は、視覚的なストレスを減らし、どこからでもアクセスできる利便性を生み出します。この場合、床にあるコンセント(フロアコンセント)の計画を忘れないようにしましょう。

注意点詳細
配線フロアコンセントが必須
照明ダウンライトの配置を家具に合わせる
サイズ特大サイズのラグが必要

セカンドリビングやスタディコーナーを作る

広すぎて「ガラン」としてしまうのを防ぐために、LDKの一角に別の役割を持たせることが効果的です。例えば、子供の遊び場となる小上がりスペースや、大人のための書斎(スタディコーナー)、あるいは窓際にヌック(小さなくつろぎスペース)を設けるなどです。

25畳あれば、リビングセットとダイニングセットの他に、もう一つ「何か」を置く余裕があります。この+αの空間こそが、生活の質を格上げしてくれます。

失敗しないための「動線計画」の鉄則

失敗しないための「動線計画」の鉄則

広い部屋で最もストレスになるのが「移動距離の長さ」です。「テレビの前を横切らないとトイレに行けない」「キッチンから洗濯機までが遠すぎる」といった動線の悪さは、日々の蓄積で大きな不満になります。

回遊動線(ラウンド動線)を取り入れる

20畳以上のLDKでは、行き止まりを作らない「回遊動線」が非常に有効です。キッチンを中心に行き止まりなく一周できるアイランドキッチンや、洗面所へ2方向からアクセスできる間取りなら、家事の歩数を大幅に減らせます。

特に、買い物から帰ってきてパントリーへ直行できる動線と、リビングを通ってキッチンへ行く動線の2つがあると、生活が劇的にスムーズになります。

動線の種類メリット
家事動線料理・洗濯の移動を短縮
帰宅動線玄関→手洗い→収納→LDK
来客動線生活感を見せずに案内可能

「視線の抜け」と「隠す場所」のバランス

動線だけでなく「視線」のコントロールも重要です。キッチンに立った時、テレビも見えて子供の様子もわかるのが理想ですが、逆にソファに座った時、キッチンの洗い物やパントリーの中身が丸見えではリラックスできません。

広いLDKでは、あえて腰高の壁を設けたり、収納家具で緩やかに視線を遮ったりすることで、開放感を損なわずに生活感を隠すことができます。

よくある質問(FAQ)

20畳のLDKにおすすめのテレビサイズは?

視聴距離によりますが、65インチ以上が推奨されます。部屋の幅が3.5m以上ある場合、55インチ以下では画面が小さく感じられ、迫力不足になりがちです。壁掛けにする場合は、配線が見えないように壁内配管を計画しておきましょう。

照明計画で気をつけることはありますか?

全体を明るくしすぎないことがポイントです。広い天井にシーリングライトを均等につけると、のっぺりとした印象になります。ダウンライトの集中配当や、間接照明、スタンドライトを組み合わせて、明るい場所と暗い場所のメリハリをつけると、高級感が出ます。

掃除が大変そうですが対策はありますか?

お掃除ロボット(ルンバなど)の導入を前提に計画することをおすすめします。家具は脚付きのものを選び、ルンバが通れる高さを確保します。また、階段下や収納の下部にルンバ基地(充電スペース)を設けておくと、見た目もすっきりします。

まとめ

20畳・25畳のLDKは、適切な計画さえあれば、家族の暮らしを豊かにする最高の空間になります。広さに振り回されるのではなく、自分たちが「どこで・何をしたいか」を明確にし、それに合わせたゾーニングを行うことが成功への近道です。

最後に、失敗しないための要点をまとめます。

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