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積水ハウスの外観デザイン「陰影」がもたらす高級感と機能美の秘密

せっかく積水ハウスで家を建てるなら、道行く人が思わず振り返るような「オーラのある家」にしたいと思いませんか?カタログや展示場で見る積水ハウスの邸宅が高級感に溢れている最大の理由は、建物の「陰影(いんえい)」にあります。

多くの住宅がコストダウンのために凹凸の少ない「のっぺり」とした箱型になる中で、積水ハウスは「深い軒(のき)」や「格子(スクリーン)」、「彫りの深い外壁」を駆使して、光と影のコントラストをデザインします。この「影」こそが、建物に立体感と重厚感を与え、邸宅としての格を押し上げるのです。

この記事でわかること

目次

積水ハウスのデザインコード「陰影」がもたらす高級感

高級旅館や歴史ある寺社仏閣を思い浮かべてください。そこには必ず、深い軒が生み出す「暗がり」と、光が当たる部分の鮮やかな対比があります。積水ハウスのデザインもこれと同じ原理を取り入れています。

平面的な家と立体的な家の決定的な違い

安っぽく見えてしまう家の共通点は「凹凸がない」ことです。総二階の真四角な家はコストパフォーマンスには優れていますが、太陽光が均一に当たってしまうため、影ができず平坦な印象になります。

一方で積水ハウスのデザインは、あえて建物をセットバックさせたり、オーバーハング(2階部分を張り出させる)させたりして物理的な凹凸を作ります。そこに太陽光が落ちることで、時間帯によって表情を変える「生きた外観」が生まれます。特に「軒下空間」の影は、建物全体を引き締め、落ち着きのある佇まいを演出する重要な要素です。

「深い軒」が作る圧倒的な重厚感と機能美

積水ハウスの外観デザインにおいて、最も象徴的なのが「深い軒」です。特に木造住宅「シャーウッド」では、構造の強さを活かして大胆に軒を張り出すことが可能です。

シャーウッドだからできる軒の出と中間領域

一般的な木造住宅では、強度の問題で軒の出は60cm〜90cm程度が限界ですが、シャーウッドやイズ・ロイエ(鉄骨)では、1mを超える深い軒を実現できます。この深く伸びた軒の下にウッドデッキやテラスを設けることで、家の中(ウチ)でも外(ソト)でもない「中間領域(スローリビング)」が生まれます。

この深い軒の影が、リビングの大開口サッシに落ちることで、ガラスの反射を抑え、外から室内が見えにくくなるというプライバシー保護の効果も発揮します。

夏の日差しを遮り、冬の日差しを取り込むパッシブデザイン

深い軒は見た目だけでなく、快適な居住環境を作る「パッシブデザイン」の要です。日本の夏は太陽高度が高いため、深い軒があれば強烈な直射日光を窓際でカットし、室温の上昇を防げます。逆に冬は太陽高度が低いため、軒下を潜り抜けて部屋の奥まで暖かい日差しが届きます。電気代を抑えながら快適に暮らすための、先人の知恵と現代技術の融合です。

視線を遮り光を通す「格子(スクリーン)」の魔術

視線を遮り光を通す「格子(スクリーン)」の魔術

道路や隣家からの視線を遮るために、安易に壁を作ったりカーテンを閉め切ったりすると、家全体が閉鎖的になり、デザイン性も損なわれます。そこで活躍するのが積水ハウスの得意とする「格子(スクリーン)」です。

縦格子が生み出すリズムとプライバシー確保

玄関ポーチやバルコニーの手すり、あるいは窓の前に「縦格子」を配置することで、視線を適度にカットしながら風と光を通すことができます。斜めから見ると壁のように見え、正面から見ると抜けて見えるという視覚効果(ブラインド効果)があります。

積水ハウスでは、アルミ製でありながら本物の木のような質感を持つ「木目調アルミ格子」が人気です。これを外観のアクセントとして採用することで、和モダンで洗練された印象を与え、ファサード(家の正面)にリズムと奥行きが生まれます。

外壁の素材感で陰影を深めるテクニック

外壁の素材感で陰影を深めるテクニック

形だけでなく、外壁材そのものの「彫り」も陰影作りには欠かせません。つるっとしたサイディングでは表現できない重厚感が、積水ハウスのオリジナル外壁にはあります。

ベルバーンやダインコンクリートの彫りの深さ

木造シャーウッドの陶版外壁「ベルバーン」や、鉄骨の「ダインコンクリート」は、他メーカーの外壁材に比べて圧倒的に「彫り」が深いです(ダインコンクリートの彫りの深さは最大12mm以上)。

この深い彫りが、太陽の動きに合わせて刻一刻と影の形を変え、壁面に豊かな表情を作り出します。特に「小端積(こばづみ)」や「シェードボーダー」のような細かく凹凸のあるデザインを選ぶと、その陰影効果は最大化されます。のっぺりした外観を避けるには、メインの壁面だけでもこれらの高品位な外壁を採用するのが鉄則です。

夜の表情を変えるライティング計画

夜の表情を変えるライティング計画

昼間は太陽光が陰影を作りますが、夜は照明(ライティング)が主役です。積水ハウスでは「月明かりのような優しさ」をテーマにした照明計画を提案しています。

全体を明るく照らすのではなく、シンボルツリーを下から照らしてその影を外壁に映したり、深い軒の天井(軒天)をアッパーライトで照らして建物を浮き上がらせたりする手法が効果的です。特に凹凸のあるベルバーンやダインコンクリートを斜め下から照らすと、素材の質感が際立ち、昼間とは全く違う幻想的な雰囲気を醸し出します。

よくある質問

深い軒にすると、部屋が暗くなりませんか?

確かに直射日光は入りにくくなりますが、積水ハウスではシミュレーションを行い、反射光や拡散光を取り込む設計をします。また、ハイサッシやコーナーサッシを組み合わせることで、十分な採光を確保しつつ、落ち着きのある明るさを実現できます。

格子の掃除は大変ではありませんか?

格子は隙間が多いため、確かに拭き掃除は手間がかかります。しかし、最近のアルミ製格子は汚れがつきにくい加工が施されており、高圧洗浄機などで洗い流すだけで綺麗になることも多いです。木製と違って腐食の心配がないため、メンテナンス頻度は低く済みます。

軒を深くすると建築費用は上がりますか?

はい、軒を延ばすということは屋根の面積が増え、それを支える構造も必要になるため、コストは上がります。しかし、外壁の劣化を防ぐ効果や、夏の冷房効率アップなどのメリットを考慮すれば、長期的なコストパフォーマンスは高いと言えます。

まとめ

積水ハウスらしい高級感のある外観を作る鍵は、豪華な装飾をつけることではなく、「陰影」を操ることにあります。深い軒が生み出す静寂な影、格子が作るリズミカルな影、そして彫りの深い外壁が織りなすテクスチャーの影。これらを組み合わせることで、流行に左右されない、普遍的な美しさを持つ邸宅が完成します。

設計士との打ち合わせでは、「明るい家」だけでなく「影が美しい家」にしたいと伝えてみてください。きっと、カタログの表紙のような深みのある提案が返ってくるはずです。

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