「積水ハウスなら完璧な家ができるはずだと思っていたのに……」
一流のハウスメーカーで建てたとしても、間取りの失敗は起こり得ます。むしろ、積水ハウスならではの特徴である「メーターモジュール」や「大空間リビング」が、住み始めてからの意外な悩みにつながるケースも少なくありません。
図面上では完璧に見えても、実際に生活してみると「動線が悪い」「音が響く」「家具が置けない」といった不満が出てくるものです。ここでは、先輩施主のリアルな声をもとに、積水ハウスでよくある間取りの後悔ポイントを15個厳選し、対策とセットで解説します。
この記事でわかること
- メーターモジュール特有の家具配置や広さのギャップ
- 開放的な「大開口サッシ」が招くプライバシー問題
- 鉄骨造の家で気になる「音」や「寒さ」の対策
- 収納やコンセント位置など、細かいけれど重要な失敗例
リビング・ダイニングでの後悔【5選】
家の中心であるリビングは、最もこだわりを詰め込む場所ですが、それゆえに後悔も生まれやすいエリアです。積水ハウスが得意とする「スローリビング」や大空間設計において、盲点になりがちなポイントを見ていきます。
1. 大開口サッシで外から丸見えになってしまった
積水ハウスの魅力である天井いっぱいまでの大きな窓。モデルハウスのような開放感に憧れて採用したものの、道路や隣家からの視線が気になり、結局一日中カーテンを閉めっぱなしというケースが多発しています。設計段階で「外からの視線」をシミュレーションし、フェンスや植栽での目隠し計画をセットで考える必要があります。
2. 吹き抜けを作ったら音とニオイが筒抜けに
開放的な吹き抜けは人気ですが、鉄骨住宅は音が響きやすい特性があるため、1階のテレビ音や話し声が2階の寝室まで筒抜けになることがあります。また、キッチンの料理臭が2階のホールまで充満してしまうという失敗談も。個室のドアを防音仕様にするか、シーリングファンや全館空調で空気の流れを制御する対策が欠かせません。
3. メーターモジュールで家具のサイズが合わない
積水ハウスは基本的に「メーターモジュール(1グリッド=1m)」を採用しています。一般的な尺モジュール(91cm)よりも廊下や階段が広くなるメリットがありますが、市販の家具やカーテンが微妙に合わないというデメリットも。手持ちの家具を置くと無駄な隙間ができたり、逆に部屋が狭く感じたりすることがあるため、家具のサイズ計測は必須です。
4. ダウンライトの位置が悪くテレビに映り込む
おしゃれな空間演出に欠かせないダウンライトですが、配置を誤ると生活のストレスになります。特によくあるのが、ソファでくつろいでいる時に眩しい、またはテレビ画面にライトが反射して見えにくいという失敗です。照明計画は家具の配置が確定してから行い、調光機能をつけることを強くおすすめします。
5. 床暖房をケチって冬場に足元が冷える
断熱性能が高い積水ハウスとはいえ、LDKが大空間であればあるほど、冬場の足元の冷えは発生します。「エアコンだけで十分」と言われて床暖房を外した結果、ラグやスリッパが手放せないという後悔の声も。特にタイル張りの床や吹き抜けを採用する場合は、床暖房の優先順位を上げるべきです。
水回り・動線での後悔【5選】

毎日の家事効率に直結する水回りは、小さな使いにくさが大きなストレスになります。見た目のデザインよりも「実際の動き」を重視しなかったことで起きる失敗例を紹介します。
6. トイレの位置がリビングに近すぎて音が気になる
廊下を減らしてリビングを広くする間取りで起きがちなのが、トイレの「音問題」です。リビングドアのすぐ横にトイレを配置してしまい、来客時や食事中に流水音が聞こえて気まずい思いをする失敗です。少なくとも収納を挟んで配置するか、ドアの向きを工夫して音漏れを防ぐ配慮が必要です。
7. 回遊動線にした結果、収納スペースが減った
「行き止まりのない回遊動線」は便利ですが、通路が増える分だけ壁面(収納や家具を置く場所)が減ってしまいます。便利さを求めて回遊できるようにしたのに、物を置く場所がなくなり、結果的に通路に物が溢れて動線を塞ぐという本末転倒な事態になりかねません。
8. ランドリールームが狭くて室内干ししきれない
共働き世帯に人気のランドリールームですが、洗濯機と洗面台を置いた残りのスペースが意外と狭く、家族全員分の洗濯物が干せないという失敗があります。特にメーターモジュールの場合、幅は広いが奥行きが足りないといった寸法ミスも起きやすいため、ハンガーパイプの長さと洗濯量を計算しておく必要があります。
9. キッチンの通路幅が広すぎて作業しづらい
これもメーターモジュールの罠の一つです。キッチンと背面カップボードの間隔が広くなりすぎ(約1m以上)、振り返って食器を取る動作に「一歩」余計に歩く必要が出てきます。この毎回の「一歩」が家事の疲労につながります。通路幅は広すぎず狭すぎない、自分にとって最適な距離を確認しましょう。
10. 2階トイレを設置せず、朝の渋滞が発生
減額調整のために2階のトイレを削除するケースがありますが、4人家族以上の場合、朝の身支度時間帯にトイレ渋滞が発生して後悔することが多いです。また、体調不良時や老後の生活を考えても、各階にトイレがある安心感はコスト以上の価値があります。
収納・設備での後悔【5選】

「収納は多ければ多いほど良い」わけではありません。必要な場所に、必要な深さと高さの収納がないと意味がありません。積水ハウスの収納提案力は高いですが、最終決定するのは施主自身です。
| No. | 失敗・後悔ポイント | 対策・アドバイス |
|---|---|---|
| 11 | ウォークインクローゼットに窓がなく湿気がこもる | 換気扇の設置か、サーキュレーター用コンセントを確保する |
| 12 | 玄関収納(土間収納)がオープンすぎて臭いが漏れる | ロールスクリーンや扉で仕切れるようにする |
| 13 | コンセントが家具の裏に隠れて使えない | 家具のサイズと配置を確定させてから電気図面を作る |
| 14 | 深すぎる収納棚の奥に何があるかわからない | 奥行きは浅め(30〜45cm)にするか、引き出し式を採用する |
| 15 | バルコニーを作ったが掃除が面倒で使わない | 本当に必要か再考する。洗濯乾燥機や室内干しで代用可能 |
コンセント計画の失敗は意外と多い
特に見落としがちなのが、「スマホの充電場所」「お掃除ロボットの基地」「調理家電の増設分」です。ダイニングテーブルの横や、収納内部にもコンセントを用意しておくと、将来的な家電の増加にも対応できます。積水ハウスの設計士はプロですが、自分の生活スタイルを全て把握しているわけではないため、具体的な使用シーンを伝えることが重要です。
よくある質問
- 間取りの変更はいつまで可能ですか?
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「変更契約(最終承認)」のハンコを押すまでは何度でも変更可能です。ただし、構造に関わる大きな変更は早めに伝える必要があります。着工後の変更は高額な追加費用が発生するか、不可となるため注意してください。
- メーターモジュールは住みにくいですか?
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慣れれば「廊下が広くて歩きやすい」「トイレや浴室が広い」といったメリットの方が大きく感じられます。ただし、狭小地の場合は部屋が狭くなる要因にもなるため、敷地条件との相性を確認することが大切です。
- 設計士さんからの提案は断っても大丈夫?
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もちろんです。設計士は一般的な正解やデザイン性を重視した提案をしますが、それがあなたの生活スタイルに合うとは限りません。「なぜその提案なのか」理由を聞いた上で、不要であればはっきりと断りましょう。
まとめ
積水ハウスでの間取り失敗談15選を紹介しました。これらの後悔に共通しているのは、「生活のシミュレーション不足」と「モデルハウスのような理想を追いすぎたこと」です。大空間や大開口は魅力的ですが、実際の暮らしにおけるプライバシーや温熱環境、メンテナンス性を天秤にかけて判断することが成功への鍵です。
失敗談は、見方を変えれば「成功するための教科書」です。先人たちの経験を参考にしつつ、自分たちのライフスタイルに合わせた優先順位を決めることで、積水ハウスの性能を最大限に活かした、後悔のない家づくりを実現してください。
