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シューズクローク・土間収納の後悔しない間取りと成功する動線、広さの目安

「玄関はその家の顔」と言われますが、同時に「生活感」が最も出やすい場所でもあります。脱ぎ散らかされた靴、出しっぱなしのベビーカー、行き場のない段ボール……これらを隠してスッキリさせるために、シューズクローク(土間収納)やファミリー玄関を採用する家庭が増えています。

しかし、「流行りだから」となんとなく採用した結果、「狭くて通りにくい」「臭いがこもる」「結局使わなくなった」という後悔の声も少なくありません。成功の鍵は、家族の動きに合わせた「動線」と、収納量に見合った「適正サイズ」の把握にあります。

この記事でわかること

目次

玄関動線の成功例:ただの収納にしない工夫

シューズクロークを単なる「靴置き場」としてではなく、「動線の一部」として組み込むことで、家事効率や生活の質が格段に向上します。まずは、取り入れて良かったと評判の成功例を見ていきましょう。

【成功例1】買い物帰りも楽々な「パントリー直結動線」

玄関からシューズクロークを通り抜け、そのままキッチンやパントリー(食品庫)に行ける間取りです。重い水やお米、大量の買い物袋を、リビングを通らずに最短距離で収納場所に運べるため、家事負担が劇的に減ります。

この動線を採用する場合は、土間部分だけでなく、靴を脱いで上がれる床部分をパントリーまで繋げることがポイントです。

【成功例2】手洗いまで完結する「おかえり動線」

「玄関 → シューズクローク(靴・上着を脱ぐ) → 洗面所(手洗い) → リビング」という流れを強制的に作る動線です。特に小さなお子さんがいる家庭で人気があり、リビングにウイルスや花粉、汚れを持ち込ませない最強のレイアウトと言えます。

動線タイプメリット向いている人
パントリー直結買い出しの片付けが楽まとめ買い派、共働き
洗面所直結衛生管理が徹底できる子育て世帯、花粉症の方
独立型(行き止まり)収納量が最大化する靴や趣味の道具が多い人

よくある失敗例:使いにくいシューズクロークの特徴

よくある失敗例:使いにくいシューズクロークの特徴

一方で、憧れのシューズクロークを作ったものの、入居後に「これなら普通の靴箱の方が良かった」と後悔するケースもあります。失敗の原因は、広さ不足や環境への配慮不足に集約されます。

【失敗例1】狭すぎて通り抜けがストレス

ウォークスルー(通り抜け)タイプにする場合、人が通るための「通路幅」として最低でも60cm、できれば80cm程度が必要です。収納スペースを優先して通路を狭くしすぎると、荷物を持って通るのが窮屈になり、結局広いメイン玄関しか使わなくなります。

特に「家族全員で帰宅した時に渋滞する」という失敗が多く、朝の忙しい時間帯にイライラする原因となります。

【失敗例2】臭いと湿気がこもり、靴にカビが生える

玄関は家の北側に配置されることが多く、湿気がたまりやすい場所です。さらに、濡れた靴や雨具、部活動の道具などを狭い空間に閉じ込めると、強烈な臭いが発生します。

「扉をつけたら臭いが充満して開けるのが怖い」「換気扇をケチったらカビだらけになった」という失敗談は非常に多いため、換気計画は必須です。

シューズクローク・土間収納の適正サイズ

シューズクローク・土間収納の適正サイズ

「大は小を兼ねる」と言いますが、玄関収納に関しては、無駄に広くしすぎるとメイン玄関やリビングが狭くなるため、用途に合わせた適正サイズを見極める必要があります。

広さ別の収納量とできること

一般的な目安として、1畳〜3畳の広さで何ができるのかをまとめました。

広さタイプ収納できるもの・特徴
1畳行き止まり靴のみ(50足〜)、ベビーカーは畳んでギリギリ
1.5畳行き止まり靴 + ベビーカーorゴルフバッグ。使いやすい推奨サイズ
2畳通り抜け可通り抜け可能。靴 + アウトドア用品 + コート掛け
3畳〜通り抜け可自転車も収納可能。趣味部屋としても使える

■ 1畳〜1.5畳の場合
通り抜けタイプにするのは避けましょう。通路でスペースが潰れてしまい、収納力が激減します。このサイズなら「ウォークイン(行き止まり)」にして、棚をL字やU字に配置する方が圧倒的に収納力があります。

■ 2畳以上の場合
ウォークスルー(通り抜け)が選択肢に入ります。ただし、2畳だと通路を確保すると収納棚は片側一面だけになることが多いです。両側に棚を設けつつ通り抜けたい場合は、3畳近く確保するのが理想です。

後悔しないための3つの重要ポイント

後悔しないための3つの重要ポイント

サイズと動線が決まったら、最後に細かい仕様を詰めていきます。ここの選択を間違えると、使い勝手が大きく変わってしまいます。

1. 扉は「なし」か「ロールスクリーン」が正解

開き戸や引き戸をつけると、開閉のアクションが手間になり、開けっ放しになりがちです。また、扉の厚み分だけスペースも取られます。

来客時だけ隠せれば良いのであれば、扉は設けず、天井に「ロールスクリーン」を設置するのが最もコストパフォーマンスが良く、通気性も確保できるためおすすめです。

2. 「ナノイー」や換気扇を必ずつける

窓を開けて換気する方法もありますが、防犯面や棚の配置スペースが減ることを考えると、窓なしで機械換気を行うのが効率的です。足元の臭いは下にたまるため、換気扇は下の位置に設置するか、脱臭効果のある「ナノイー」などの微粒子イオン発生機を天井に埋め込むのが非常に効果的です。

3. 照明は「人感センサー」一択

荷物を持って両手がふさがっている状態で、スイッチを押すのは困難です。また、消し忘れも頻発します。シューズクローク内の照明は、必ず人感センサー付きにしましょう。これだけで日々のプチストレスがゼロになります。

よくある質問(FAQ)

ベビーカーを置くなら奥行きはどれくらい必要?

畳まずにそのまま置くなら、奥行き(または幅)は最低でも100cm〜120cm程度必要です。畳んで置く場合でも、タイヤが壁に当たって汚れるのを防ぐため、80cm程度のスペースはあると安心です。購入予定のベビーカーのサイズを事前に測っておきましょう。

靴棚は樹脂製と木製どちらが良いですか?

掃除のしやすさなら断然「樹脂製」です。汚れたら取り外して水洗いできるタイプがおすすめです。木製は見た目がおしゃれですが、泥汚れや水気に弱いため、シートを敷くなどの対策が必要になります。

玄関に鏡はどこに置くべきですか?

靴を履いた状態で全身チェックができるよう、土間部分の壁か、シューズクロークの扉(ある場合)に設置するのがおすすめです。風水などを気にする場合は、玄関ドアの正面を避けて左右の壁に配置するのが一般的です。

まとめ

シューズクロークや土間収納は、ただ広ければ良いというわけではありません。「何を収納するか」「どう通り抜けるか」を具体的にイメージし、限られたスペースの中で優先順位をつけることが大切です。

最後に、失敗しないためのチェックリストをまとめます。

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