「フィルター掃除はしているけれど、天井裏を通っているダクトの中はどうなっているの?」
積水ハウスの快適な空気環境を支える「アメニティ換気システム」などは、天井裏に張り巡らされた「ダクト」を通じて家中に空気を運んでいます。普段目に見えない場所だけに、長年住んでいると「中はホコリだらけではないか」「カビが生えているのではないか」と不安になるオーナー様も多いはずです。
結論から言うと、定期的なフィルター交換をしていれば頻繁なダクト清掃は不要ですが、10年〜15年といった長期スパンではプロによる清掃を検討すべき時期が来ます。放置した場合のリスクや、実際に依頼した場合の費用感について解説します。
この記事でわかること
- 積水ハウスの換気システムでダクト清掃が必要になる条件
- ダクト清掃を業者に依頼した場合の費用相場(5万〜15万円)
- 「給気ダクト」と「排気ダクト」で異なる汚れのリスク
- ダクトを汚さないためにオーナーができる唯一のメンテナンス
換気ダクトの清掃は本当に必要なのか?
積水ハウスで採用される「熱交換型換気システム」は、一般的にダクト方式(天井裏に配管を通す方式)です。エアコンの内部洗浄のように、換気ダクトも定期的な洗浄が必要なのでしょうか。
基本は「フィルター管理」ができていれば不要
換気システムの構造上、外気は必ず「高性能フィルター」を通ってからダクト内に侵入します。つまり、フィルターが正しく装着され、定期的に清掃・交換されていれば、ダクト内部に大きなゴミや虫が入り込むことは理論上ありません。積水ハウスのメンテナンス担当者も、基本的には「フィルター清掃をしっかり行っていれば、ダクト清掃は必須ではない」という見解を示すことが多いです。
清掃が必要になるケースとタイミング
しかし、以下のようなケースではダクト内部が汚染されている可能性が高く、清掃が必要です。目安としては築10年〜15年目が一つの検討タイミングとなります。
- フィルター交換をサボって目詰まりさせたり、穴が開いたまま使用していた期間がある
- 吹き出し口(給気口)の周りのクロスが黒ずんでいる(微細なホコリが吹き出している証拠)
- 換気システムを長時間停止させていた期間がある(結露によるカビ発生リスク)
「給気」と「排気」で異なるリスク

ダクトには、新鮮な空気を部屋に送る「給気ダクト(SA)」と、汚れた空気を外に出す「排気ダクト(RA/EA)」の2種類があります。清掃の重要度は圧倒的に「給気ダクト」の方が上です。
絶対に守りたい「給気ダクト」
給気ダクトは、家族が吸い込む空気が通る道です。もしここがカビやホコリで汚れていると、24時間365日、汚染物質が家中に撒き散らされることになります。アレルギーや喘息の原因になるため、清掃を行うなら給気側を優先します。
実は汚れやすい「排気ダクト」
一方で、室内の綿埃や油汚れを吸い込む排気ダクトは、構造的に最も汚れやすい部分です。しかし、ここは「これから外に捨てられる空気」が通る道なので、多少汚れていても健康被害には直結しません。ただし、詰まりすぎると換気能力が低下し、浴室のカビや結露の原因になります。
| ダクトの種類 | 役割 | 汚れた場合のリスク | 清掃優先度 |
|---|---|---|---|
| 給気ダクト(SA) | 部屋へ空気を送る | 汚染空気の拡散・健康被害 | 高 |
| 排気ダクト(RA) | 部屋から空気を吸う | 換気量低下・異音 | 中 |
ダクト清掃を依頼する場合の費用相場

では、実際にダクト清掃を依頼するといくらかかるのでしょうか。作業は大掛かりになるため、決して安くはありません。
費用の目安は「5万円〜15万円」
専門業者に依頼した場合、一般的な延床面積30坪〜40坪の戸建て住宅で、換気システム一式のダクト清掃を行うと、5万円から15万円程度が相場です。価格に幅があるのは、ダクトの本数や長さ、点検口の有無によって作業難易度が変わるためです。
どこに頼むべき?積水ハウスリフォーム vs 専門業者
依頼先は主に2つです。
- 積水ハウスリフォーム(オーナーデスク)
メリットは安心感。自社の換気システムの構造を熟知しており、万が一の破損時も保証が効きやすい。デメリットは、提携業者を使うため中間マージンが発生し、費用が割高になる傾向があること。 - 空調ダクト清掃の専門業者
メリットは費用を抑えられること。ただし、積水ハウス特有のダクト仕様(曲がりくねったフレキシブルダクトなど)に対応できる技術力があるか、事前に確認が必要。
よくある質問(FAQ)
- 自分でダクト清掃はできますか?
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吹き出し口のカバーを外して、手の届く範囲を掃除機で吸うことは可能ですが、数メートル奥まで続くダクト内部をDIYで清掃するのは不可能です。無理にブラシを入れると、ジャバラ状のダクトを破ってしまう恐れがあるため、プロに任せましょう。
- ダクトのカビを防ぐにはどうすればいいですか?
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最も重要なのは「24時間換気を絶対に止めないこと」です。空気が流れている限りカビは定着しにくいですが、長期不在などでスイッチを切ると、ダクト内の空気が滞留し、湿気でカビが繁殖します。電気代を惜しまず常時稼働させてください。
- 換気システム本体の寿命はどのくらいですか?
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換気ユニット本体(ファンモーター)の寿命は15年〜20年程度と言われています。ダクト清掃に10万円かけるなら、もう少し待って換気システム全体を新品にリニューアル(交換)するという選択肢も視野に入れると良いでしょう。
まとめ
積水ハウスの換気ダクトは、日頃のフィルター管理さえしっかり行っていれば、神経質に清掃を気にする必要はありません。しかし、「築10年以上経過している」「過去にメンテナンスをサボっていた期間がある」「アレルギー症状が気になる」といった場合は、一度プロによる点検や清掃(5万〜15万円程度)を検討する価値があります。
最もコストのかからない予防策は、今すぐ天井の給気口フィルターをチェックし、汚れていれば掃除・交換することです。これが、見えないダクトを守る最大の防御策となります。
