「新居に住み始めてから、スイッチの位置が遠くて不便だと気づいた」「壁の真ん中にポツンとあるスイッチが目立ってダサい」家づくりにおいて、間取りやインテリアには時間をかけても、照明スイッチの配置は「設計士にお任せ」にしてしまう方が少なくありません。
しかし、スイッチは毎日必ず触れる場所であり、その数センチのズレが日々のプチストレスにつながります。特に積水ハウスのような自由設計の家では、生活動線に合わせたきめ細やかな配置が可能です。標準的な高さや位置を鵜呑みにせず、自分たちの暮らしに合わせてカスタマイズすることが成功への鍵となります。
この記事でわかること
- 積水ハウスが推奨する使いやすいスイッチの「高さ」の基準
- 玄関、LDK、寝室で迷いやすいポイントと解決策
- 採用してよかった!デザイン性と機能性を兼ね備えたスイッチの種類
- 「3路スイッチ」や「センサー」を導入すべき具体的な場所
この記事では、積水ハウスの実例をもとに、後悔しない照明スイッチ配置のルールを解説します。図面だけではイメージしにくい「生活の動き」を想像しながら、最適なプランを見つけていきましょう。
スイッチの「高さ」と「基本配置」のルール
まずは、スイッチ配置の基本となる「高さ」についてです。実は、昔ながらの家と最近の積水ハウスの家では、推奨される高さが異なります。
ユニバーサルデザイン(UD)を意識した高さ設定
一般的な住宅のスイッチの高さは床から120cm程度(大人の肩の高さ)が主流でしたが、積水ハウスをはじめとする最近の注文住宅では、少し低めの「床から100cm〜110cm」程度をおすすめされることが増えています。
この高さは、小さな子供や車椅子の方、腰の曲がった高齢者でも操作しやすい「ユニバーサルデザイン(UD)」の考え方に基づいています。また、荷物を持って両手が塞がっている時に、肘や体で押せる高さでもあります。見た目にも圧迫感が減り、壁面がスッキリ見える効果もあるため、特にこだわりのない場合は低めの設定を検討してみてください。
ドアの「開く側」に配置する鉄則
スイッチ配置の基本中の基本ですが、部屋に入る時、ドアノブがある側(開く側)の壁にスイッチがないと非常に不便です。ドアの裏側にスイッチが隠れてしまうと、いちいちドアを閉めてからでないと電気をつけられないという最悪の動線になります。
特に引き戸の場合は注意が必要です。引き戸を開けた時に戸袋(扉が収納される部分)にスイッチは付けられないため、少し離れた壁に設置することになります。図面上でドアの開閉軌跡を確認し、自然に手が伸びる位置にあるかシミュレーションしましょう。
| 検討項目 | 一般的な基準 | おすすめの設定 |
|---|---|---|
| 高さ | 床から120cm | 床から100cm〜110cm |
| 位置 | ドア横15cm | ドア枠から10〜15cm |
| 並び順 | 上から順にメイン照明 | 直感的に操作できる並び |
場所別|迷いやすいポイントと正解ルート
家の中には、スイッチ配置で悩みやすい「難所」がいくつか存在します。エリアごとの特性に合わせた解決策を見ていきましょう。
玄関・廊下:センサーか3路スイッチか
玄関ホールや廊下は、滞在時間が短く、荷物を持っていることが多い場所です。ここでは手動スイッチよりも「人感センサー」の採用が圧倒的に便利です。帰宅時に自動でパッと明るくなり、消し忘れもありません。
もしセンサーにしない場合は、廊下の端と端、あるいは玄関とリビング入り口の2箇所でオン・オフができる「3路スイッチ」が必須です。「玄関でつけて、リビングに入ってから消す」という動線が確保されていないと、暗い廊下を戻って消しに行くことになります。
リビング・ダイニング:スイッチニッチの活用
LDKは照明の数が多く(ダウンライト、ペンダント、間接照明など)、スイッチの数も増えがちです。壁にたくさんのスイッチプレートが並ぶと、見た目がごちゃごちゃしてしまいます。
そこで人気なのが「スイッチニッチ(リモコンニッチ)」です。壁を少し凹ませて、その中に照明スイッチ、インターホン、給湯器リモコン、床暖房スイッチなどをまとめて配置します。これなら壁からの出っ張りがなくなり、LDK全体がスッキリと洗練された印象になります。配置場所は、キッチンやダイニングからアクセスしやすいパントリーの壁などがおすすめです。
寝室:ベッドから動かなくていい配置
寝室の失敗あるあるが、「入り口にしかスイッチがなく、寝る前に布団から出て消しに行かなければならない」というパターンです。これを防ぐには、入り口と枕元の2箇所で操作できる3路スイッチにするか、リモコン付きの照明を選ぶ必要があります。
積水ハウスでは、枕元のヘッドボードや造作カウンターに、照明スイッチとコンセント(スマホ充電用)をセットで配置する提案が好評です。この時、寝ながら操作しやすい位置と、まぶしくないパイロットランプ(スイッチの小さな光)のものを選ぶ配慮も忘れずに。
デザインと機能にこだわるならこれを選べ

スイッチプレートのデザインも、インテリアの一部です。積水ハウスでよく選ばれている、おしゃれで機能的なスイッチを紹介します。
Panasonic「アドバンスシリーズ」
標準的な「コスモシリーズワイド21」よりもマットな質感で、カクカクとしたフラットなデザインが特徴の「アドバンスシリーズ」。シンプルモダンな積水ハウスの内装に非常によく馴染みます。指でなぞるだけで調光できるタイプや、スマホで操作できるリンクモデルもあり、デザインとIoT機能を両立させたい方に最適です。
Panasonic「SO-STYLE(ソー・スタイル)」
さらに洗練されたデザインを求めるなら「SO-STYLE」が人気です。直線を基調としたシャープな形状で、黒やグレーといった濃い色のクロスにも合うカラー展開があります。トグルスイッチのようなアナログ感はなく、あくまで建築に溶け込むミニマルなデザインが魅力です。
- アドバンスシリーズはマットな質感で指紋が目立ちにくい
- SO-STYLEはホテルライクな空間にベストマッチ
- 神保電器のNKシリーズも根強いファンが多い
よくある質問
最後に、スイッチ計画に関するよくある疑問にQ&A形式でお答えします。
- スイッチに名前(ネーム)を入れるべきですか?
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「リビング」「ダイニング」などのネームを入れると分かりやすいですが、生活感が出ます。最初は迷うかもしれませんが、配置(上・下・左・右)で覚えられるので、おしゃれさを優先して「ネームなし」にする方が増えています。
- スイッチの位置は後から変えられますか?
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配線工事や壁紙の補修が必要になるため、簡単には変えられません。また、外壁に面した壁は断熱材が入っているため、移設が難しいケースもあります。建築中の現場立会いの際に、最終確認をしっかり行うことが大切です。
- EV(電気自動車)充電用スイッチは必要ですか?
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屋外の充電コンセントへの通電をオン・オフするスイッチを玄関内などに設けておくと、盗電防止になります。将来EVに乗る可能性があるなら、配線とスイッチスペースだけでも確保しておきましょう。
まとめ
たかがスイッチ、されどスイッチ。積水ハウスの快適な住まいを完成させる最後のピースは、この小さなスイッチの配置にかかっていると言っても過言ではありません。図面の上で指を動かし、「家に帰ってきて、靴を脱いで、リビングに入って…」と実際の生活をシミュレーションすることで、あなたにとってベストな配置が見えてくるはずです。
