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フローリングの3大種類を徹底比較!挽板・突板・シートの選び方と後悔しないポイント

家づくりにおいて、空間の印象を最も大きく左右するのが「床材」です。

壁紙やカーテンは後から比較的簡単に変えられますが、フローリングは一度施工すると張り替えが大掛かりな工事になってしまいます。

「無垢は手入れが大変そう」「シートは安っぽくないか心配」と、多くの施主様が頭を悩ませるポイントではないでしょうか。

この記事でわかること

それぞれの特徴を正しく理解し、自分たちの暮らしにフィットする最適な床材を見つけましょう。

後悔のない選択をするための判断基準を、プロの視点で詳しく解説します。

目次

フローリングの3大種類|挽板・突板・シートの基本構造

現在の住宅で主流となっている「複合フローリング」は、合板などの基材の表面に化粧材を貼り付けたものです。

表面に貼る素材の厚みや材質によって、大きく「挽板(ひきいた)」「突板(つきいた)」「シート」の3種類に分類されます。

構造の違いを知ることが、見た目の美しさや耐久性を理解する第一歩となります。

挽板(ひきいた):無垢に近い質感と安定性

挽板フローリングは、表面に2mm〜3mm程度の厚みのある天然木を貼り付けたタイプです。

見た目や足触りは無垢床とほとんど変わらず、重厚感と木のぬくもりを存分に感じられます。

基材が合板であるため、無垢材の弱点である「反り」や「隙間」が生じにくく、床暖房に対応している製品が多いのも大きな特徴です。

突板(つきいた):天然木の風合いとコストのバランス

突板フローリングは、天然木を0.3mm〜1mm程度に薄くスライスしたものを表面に貼っています。

木材の美しい木目を楽しめつつ、使用する木材の量が少ないため、挽板に比べてコストを抑えることが可能です。

多くのハウスメーカーで標準仕様として採用されており、カラーバリエーションや樹種も豊富に揃っています。

シート:高い耐久性と均一なデザイン

シートフローリングは、木目などの模様を印刷したオレフィンシートや樹脂シートを表面に貼った製品です。

近年はプリント技術が向上し、本物の木と見分けがつかないほどリアルな質感のものも増えています。

ワックスがけが不要で傷や汚れに強く、日焼けによる変色も少ないため、メンテナンスフリーな床材として人気です。

【徹底比較】質感・価格・メンテナンス性の違い

【徹底比較】質感・価格・メンテナンス性の違い

3つの種類にはそれぞれ得意な分野と苦手な分野があり、どれが一番優れているとは一概に言えません。

予算や重視するポイントに合わせて選ぶために、主要な項目で横断的に比較してみましょう。

価格、肌触り、日々の手入れの手軽さなど、生活に直結する要素を見比べることが重要です。

項目挽板突板シート
価格高い普通安い
質感非常に良い良い人工的
傷つきにくさ弱い普通強い
水への強さ弱い普通強い
経年変化楽しめる少しあるなし

価格帯とコストパフォーマンス

一般的に、シートフローリングが最も安価で、次いで突板、最も高価なのが挽板という順序になります。

挽板は無垢材と同等の価格帯になることもありますが、床暖房対応などの機能性を考慮すると、無垢よりコスパが良いと感じる場合もあるでしょう。

メンテナンスの手間と耐久性

シートフローリングは水拭きが可能で、食べこぼしや皮脂汚れもサッと拭き取れるため、掃除が非常に楽です。

一方、挽板や突板は天然木を使用しているため、過度な水拭きは避け、定期的なオイル塗装や専用ワックスが必要な場合があります。

傷への耐性に関しては、硬いコーティングが施されたシートフローリングが圧倒的に有利です。

選んでから気づく「後悔ポイント」と失敗事例

選んでから気づく「後悔ポイント」と失敗事例

サンプルだけで決めてしまい、実際に住み始めてから「こんなはずじゃなかった」と後悔するケースは少なくありません。

それぞれの床材に特有のデメリットや弱点を事前に知っておくことで、入居後のギャップを防げます。

よくある失敗談をもとに、注意すべき点を確認していきましょう。

挽板の後悔:傷がつきやすくメンテナンスが面倒

柔らかい木材を使用した挽板は、物を落とした時の凹み傷や、子供のおもちゃによる擦り傷が目立ちやすい傾向にあります。

また、窓際の直射日光が当たる場所では紫外線による日焼けや退色が起きやすく、ラグを敷いていた部分と色がくっきり分かれてしまうことも。

突板の後悔:深い傷がつくと基材が見える

表面の木材が0.3mm程度と非常に薄いため、深い傷がつくと下の合板部分が露出してしまうリスクがあります。

挽板や無垢材のように削って補修することが難しく、傷の補修跡がかえって目立ってしまうことも珍しくありません。

質感は良いものの、耐久性においては中途半端に感じてしまう可能性があります。

シートの後悔:冷たさと人工的な質感

冬場に素足で歩くとヒヤッとする冷たさを感じやすく、木のぬくもりを期待しているとがっかりします。

また、同じパターンが繰り返される印刷であるため、広い面積に貼ると不自然なリピート感が目につくことがあります。

【ライフスタイル別】あなたに最適な床材の選び方

【ライフスタイル別】あなたに最適な床材の選び方

どの床材が正解ということはなく、家族構成や暮らし方によってベストな選択は異なります。

自分たちの優先順位を整理し、適材適所で使い分けるプランニングも有効です。

誰におすすめできるか、シチュエーション別にまとめました。

挽板がおすすめな人

リビングなど家族が長く過ごす場所の質感を最優先したい方にぴったりです。

経年変化を楽しみながら、家と共に歳を重ねていく感覚を味わいたい方に向いています。

おすすめなタイプ理由
本物志向の方無垢同様の質感を楽しめる
床暖房を入れたい方無垢より熱に強く安定している
素足派の方温かみがあり足触りが良い

シートがおすすめな人

共働きで忙しく、床の手入れに時間をかけたくないご家庭に最適です。

小さなお子様やペットがいて、食べこぼしや粗相、おもちゃによる傷が心配な場合もストレスフリーで過ごせます。

おすすめなタイプ理由
子育て世帯汚れに強く掃除が簡単
ペットを飼う方滑りにくい加工品も選べる
コスト重視の方建築費用を抑えられる

よくある質問

1階と2階で床材を変えるのは変ですか?

全く問題ありません。むしろ、来客がある1階LDKには質感の良い挽板を採用し、プライベートな2階や子供部屋には耐久性の高いシートを採用してコストダウンを図るのが賢い方法として定着しています。

フローリングのコーティングは必要ですか?

シートフローリングは元々コーティングされているため不要です。挽板や突板の場合は、汚れ防止や傷防止のためにフロアコーティングを検討する価値がありますが、木の呼吸を妨げない種類を選ぶ必要があります。

サンプルを見る時のコツはありますか?

小さなカットサンプルだけでなく、ショールームで実際に床に貼られた広い面積を確認することが重要です。また、靴を脱いで実際に歩いたり触れたりして、温度感や硬さを体感することをおすすめします。

まとめ

床材選びは、デザイン性、機能性、予算のバランスを見極めることが成功への近道です。

それぞれのメリットとデメリットを正しく理解していれば、どの素材を選んでも納得のいく暮らしが実現できます。

最後に、種類ごとの選び方のポイントを振り返ります。

毎日の生活を支える大切な床だからこそ、家族全員が心地よく過ごせる素材を選んでください。

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