「積水ハウスなら、完璧な家ができるはず」
業界最大手であり、施工管理の厳しさにも定評がある積水ハウス。しかし、実際に手を動かすのは人間である以上、ヒューマンエラー(人為的なミス)を完全にゼロにすることは不可能です。
重要なのは「ミスは起こり得る」という前提で、よくあるパターンを知っておくことです。事前に知っていれば、現場でピンポイントにチェックでき、早期発見・修正が可能になります。オーナーたちのリアルな声から集めた「よくある事例」と、万が一発見した際の「冷静な対処法」を解説します。
この記事でわかること
- 積水ハウスの現場で発生しやすい「内装・設備」のミス事例
- 「言った言わない」トラブルの原因となる図面反映漏れ
- ミスを発見した時に絶対にやってはいけないNG行動
- 引渡し後に後悔しないための修正依頼の正しい手順
【事例1】図面と違う?内装・設備の施工ミス
最も報告が多いのが、仕上げ段階での「図面との不一致」です。構造に関わる重大な欠陥ではありませんが、生活の利便性や見た目に直結するため、施主にとってはストレスの大きいミスです。
スイッチ・コンセントの位置ズレ
「指定した高さより低い」「家具で隠れる位置に移動していない」といったケースです。電気配線は壁を閉じる前に行われるため、ボードを貼った後に位置変更しようとすると、壁を壊す大工事になります。
【対処法】
石膏ボードを貼る前の「配線立会い」の時点で、図面とメジャーを持って全箇所確認するのが鉄則です。
壁紙(クロス)や床材の品番間違い
「アクセントクロスが別の面に貼られている」「クローゼットの中の壁紙が標準品になっている」といったミスも散見されます。品番が似ている場合や、変更契約直後の変更が現場に伝わっていない場合に起こりやすいです。
【対処法】
クロス貼りの作業中に一度顔を出し、職人さんが持っている指示書(品番リスト)が最新のものか確認させてもらいましょう。
【事例2】情報伝達ミスによる「反映漏れ」
現場の職人の腕ではなく、営業・設計・現場監督の間の「伝言ゲーム」に失敗するパターンです。
変更契約後の追加要望が現場にない
着工直前に急いで追加した「棚板の枚数追加」や「ニッチのサイズ変更」などが、現場の図面に反映されていないことがあります。現場監督は「古い図面」を見て指示を出し、職人はその通りに作るため、誰もミスに気づかないまま進んでしまいます。
【対処法】
口頭での変更依頼は厳禁です。必ずメールや書面で履歴を残し、着工時の挨拶で現場監督に「最後の変更点は〇〇ですが、伝わっていますか?」と念押ししましょう。
施主支給品の取り付け忘れ
おしゃれなペンダントライトやタオル掛けなどを施主支給(自分で購入して持ち込む)する場合、現場で忘れ去られる、あるいは取り付け位置が適当に決められてしまうことがあります。
【対処法】
支給品には大きく「設置場所:〇〇」と書いた付箋を貼り、現場監督に直接手渡すか、置き場所を明確に指定してください。
| ミスの種類 | 主な原因 | 発見のタイミング |
|---|---|---|
| 位置ズレ | 職人の勘違い・図面見落とし | ボード施工前(内部工事中) |
| 品番間違い | 発注ミス・変更伝達漏れ | 内装仕上げ中 |
| 反映漏れ | 最新図面の未配布 | 着工時〜木工事中 |
ミスを発見した時の「正しい対処法」

もし現場で「あれ?違う」と思う箇所を見つけたら、どう動くべきでしょうか。感情的に怒鳴ったり、その場で職人に指示したりするのは逆効果です。
Step 1:証拠写真を撮り、図面を確認する
まずは冷静に現状をスマホで撮影します。そして、手元の最終図面と照らし合わせ、「施工ミス」なのか「自分の記憶違い」なのかをはっきりさせます。図面通りであれば、仕様変更の追加費用がかかる可能性があります。
Step 2:現場監督または営業担当に連絡する
作業中の職人さんに直接「これ違いますよね?」と言うのは避けましょう。職人さんは元請け(積水ハウス)の指示で動いているため、施主から言われても勝手に判断できません。必ず現場監督か営業担当に連絡し、「図面と現場が異なっているようです」と報告します。
Step 3:修正案とスケジュールの提示を求める
ミスが確定したら、「いつまでに」「どのように」直すのか、具体的な回答を求めます。場合によっては「やり直すと工期が2週間延びる」と言われることもあります。その際、工期延長を受け入れるか、あるいは代わりの値引きやサービスで妥協するか、交渉材料として冷静に判断しましょう。
よくある質問(FAQ)
- 引渡し後に気づいたミスは直してもらえますか?
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明らかに図面と異なる施工ミス(契約不適合)であれば、引渡し後でも無償で修正してもらえます。ただし、生活に支障が出る工事が必要になるため、できるだけ引渡し前の「施主検査」で見つけ出すことが重要です。
- 積水ハウスはミスが多いハウスメーカーですか?
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着工棟数が非常に多いため、ネット上の口コミ絶対数は多く見えますが、比率として他社より多いわけではありません。むしろ、ミス発覚後のリカバリー対応(保証の手厚さや組織的な対応力)は業界でも評価が高い傾向にあります。
- 現場に行けない場合どうすればいいですか?
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遠方などで現場に行けない場合は、担当者に「毎週、進捗状況の写真をメールで送ってほしい」と依頼しましょう。特に配線や断熱材など、隠れてしまう部分の写真をリクエストしておくと、現場への牽制にもなります。
まとめ
積水ハウスであっても、現場ミスはゼロではありません。しかし、その多くは「図面の見間違い」や「伝達漏れ」といった単純なヒューマンエラーです。
「大手だから大丈夫」と丸投げせず、施主自身が「間違い探し」をするくらいの気持ちで現場に関わることが、結果としてミスのない満足度の高い家づくりにつながります。ミスを見つけても感情的にならず、「一緒に良い家を作るパートナー」として冷静に指摘・修正を依頼しましょう。
