「せっかく積水ハウスで建てるなら、家の顔である玄関周りも最高のものにしたい」
家づくりにおいて、間取りやインテリアには時間をかけても、意外と後回しにされがちなのが「玄関ポーチ」と「アプローチ」です。しかし、来客が最初に目にする場所であり、家族が毎日通るこの空間こそ、住宅の満足度を左右する重要な要素といっても過言ではありません。
積水ハウスが得意とする「邸宅感」のある外観は、建物だけでなく、外構を含めたトータルコーディネートによって完成します。深い軒が生み出す陰影や、計算された植栽の配置など、知っておくべきポイントは数多く存在します。
この記事でわかること
- 積水ハウスならではの「深い軒」を活かしたポーチ設計のメリット
- おしゃれで使いやすいアプローチを作るための動線と素材選び
- 夜の雰囲気を劇的に変える照明計画のテクニック
- よくある失敗例から学ぶ、後悔しないためのチェックポイント
積水ハウス流「邸宅感」を生む玄関ポーチの特徴
積水ハウスの住宅が街中でひときわ存在感を放つ理由の一つに、建物と外構の一体感があります。特に玄関ポーチは、内と外をつなぐ中間領域として非常に重要視されています。単なる雨よけのスペースではなく、生活を豊かにする空間として捉える積水ハウスならではの設計思想について、まずはその特徴を紐解いていきます。
深い軒(のき)が作る実用性と重厚感
積水ハウスの外観デザインにおいて象徴的なのが、深く張り出した「軒(のき)」です。玄関ポーチの上に深い軒があることで、雨の日でも傘をゆっくりと開閉できるスペースが確保され、濡れるストレスから解放されます。さらに、デザイン面においても、深い軒が落とす影が建物に奥行きと重厚感を与え、高級旅館のような落ち着きを演出します。夏の直射日光を遮り、玄関ドアや外壁の劣化を防ぐという機能的なメリットも見逃せません。
| メリット | 具体的な効果 | 生活への影響 |
|---|---|---|
| 雨よけ機能 | 濡れずに傘の開閉が可能 | ベビーカーや荷物が多い時に快適 |
| 日射遮蔽 | 夏場の熱気侵入を抑制 | 玄関ホールの温度上昇を防ぐ |
| デザイン性 | 建物に陰影と立体感 | 高級感と邸宅らしさの演出 |
外壁材ベルバーンやダインコンクリートとの調和
玄関周りは、外壁の質感が最も近くで感じられる場所です。積水ハウスの代名詞とも言える陶版外壁「ベルバーン」や、重厚な「ダインコンクリート」を玄関ポーチの壁面や袖壁に効果的に配置することで、圧倒的な質感を演出できます。あえて玄関ドア周りにアクセントとなる外壁色を採用したり、ポーチの柱に同じ素材を使ったりすることで、建物全体との統一感が生まれ、非常に洗練された印象になります。
| 外壁素材 | 特徴 | 玄関周りでの効果 |
|---|---|---|
| ベルバーン | 焼き物特有の温かみと質感 | 和モダンな雰囲気と経年美 |
| ダインコンクリート | 彫りの深いテクスチャー | 重厚で堅牢な邸宅の印象 |
| 吹付け仕上げ | シームレスで自由な色使い | シンプルでモダンなデザイン |
「5本の樹」計画と絡めた植栽の配置
無機質になりがちな玄関アプローチに彩りを添えるのが植栽です。積水ハウスが推進する「5本の樹」計画に基づき、地域の気候風土に合った在来種をアプローチ沿いに植えることで、四季折々の変化を楽しめる空間になります。シンボルツリーを一本植えるだけでなく、足元の低木や下草を組み合わせることで、奥行き感が生まれます。緑があることで視線が柔らかく遮られ、道路からのプライバシー確保にも役立ちます。
おしゃれで機能的なアプローチを作るデザインのコツ
道路から玄関までを繋ぐ「アプローチ」は、家の第一印象を決めるレッドカーペットのような存在です。デザイン性はもちろんですが、毎日歩く場所としての安全性や歩きやすさも考慮しなければなりません。ここでは、おしゃれさと実用性を両立させるための具体的なデザインテクニックを紹介します。
動線は「クランク」させて奥行きと期待感を演出
道路から玄関ドアが丸見えになる「直線的なアプローチ」は、防犯面やプライバシーの観点からあまり推奨されません。あえて動線を「クランク(折れ曲がり)」させることで、奥行きが生まれ、玄関までの道のりにストーリー性が生まれます。門柱や植栽をアイストップ(視線を受け止めるポイント)として配置しながら動線を曲げることで、家の中が見えにくくなり、心理的な安心感も高まります。
| 形状 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 直線型 | 最短距離で移動が楽 | 家の中が丸見えになりやすい |
| クランク型 | 奥行き感とプライバシー確保 | 移動距離が長くなる |
| 曲線型 | 柔らかく優雅な印象 | 施工の手間とコストがかかる |
床材は「滑りにくさ」と「メンテナンス性」で選ぶ
アプローチの床材選びで最も重要なのは、雨の日でも滑りにくい素材を選ぶことです。デザイン重視で表面がつるつるしたタイルを選ぶと、転倒事故につながる危険性があります。積水ハウスでは、ノンスリップ加工が施された大判のタイルや、風合いのある天然石が人気です。汚れが目立ちにくいグレーやベージュ系の中間色を選ぶと、日々の掃除の手間を軽減できます。
| 素材 | 特徴 | メンテナンス性 |
|---|---|---|
| 磁器タイル | 種類豊富で耐久性が高い | 汚れが落ちやすく掃除が楽 |
| 天然石(乱形) | 高級感があり一点ものの表情 | 目地の汚れに注意が必要 |
| 洗い出し | 和風な雰囲気で滑りにくい | 経年で石が取れる場合がある |
夜の表情を変えるライティング(照明)計画
昼間だけでなく、夜の帰宅時にほっとするような照明計画も重要です。単に明るくするのではなく、低い位置に明かりを配置する「重心の低いライティング」を意識すると、高級ホテルや料亭のような落ち着いた雰囲気になります。植栽を下から照らすアップライトや、足元を優しく照らすフットライトを組み合わせることで、安全性を確保しつつ、建物全体の美しさを際立たせることが可能です。
後悔しないために押さえておきたい失敗例と対策

「もっとこうしておけば良かった」と後悔するポイントはある程度共通しています。先人たちの失敗談を知ることは、満足度の高い家づくりへの近道です。ここでは、特によくある失敗例と、それを防ぐための対策を具体的に解説します。
ポーチが狭すぎてドアの開閉が窮屈
意外と多いのが、玄関ポーチの奥行き不足です。外開きの玄関ドアを開けた際、自分が一歩下がるスペースがないと、ポーチから落ちそうになったり、荷物を持っていると非常に窮屈に感じたりします。特に階段の最上段とドアの距離が近い場合は危険です。ドアの開閉半径プラス人が立つスペース(最低でも60cm以上)を確保し、ゆとりある広さを計画段階で確認することが大切です。
| 項目 | 失敗例 | 推奨対策 |
|---|---|---|
| 奥行き | ドアを開けると階段ギリギリ | ドア全開時+60cm以上の確保 |
| 幅 | 人一人が通るのがやっと | 親子で並べる1.5m以上推奨 |
| 屋根 | 雨が吹き込んで濡れる | ドア全開時も覆う深い軒 |
階段の段差が高すぎて上り下りが辛い
敷地の高低差を処理するために階段を設ける場合、一段ごとの高さ(蹴上げ)が高すぎると、高齢者や子供にとって大きな負担になります。一般的に外構の階段は、室内階段よりも緩やかに設計するのがセオリーです。蹴上げは15cm〜16cm程度に抑え、踏面(足を乗せる部分)は30cm以上確保すると、リズムよく安全に上り下りできます。スペースが許すなら、将来を見据えてスロープを併設するのも賢い選択です。
インターホンの位置が悪く来客と鉢合わせ
インターホンを玄関ドアのすぐ横に設置すると、セールスなどの招かざる客も玄関ポーチの深い位置まで入ってくることになります。また、対応するためにドアを開けた瞬間、来客と至近距離で対面することになり、心理的な圧迫感を感じることもあります。インターホンやポストは敷地の入り口付近や、アプローチの途中の門柱に設置することで、適度な距離感を保つことができ、防犯性も向上します。
よくある質問(FAQ)
- 玄関ポーチのタイルは白と黒、どちらが良いですか?
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デザインの好みによりますが、汚れの目立ちにくさで言うと「グレー」や「ベージュ」が最強です。白は泥汚れが、黒や濃いグレーは乾いた泥や砂埃が白く目立ちます。掃除の頻度を減らしたい場合は中間色がおすすめです。
- 人感センサー照明は採用すべきですか?
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強くおすすめします。荷物で手が塞がっている時に自動で点灯するのは非常に便利ですし、消し忘れもありません。防犯面でも、人が近づくとパッと明るくなるため、不審者を威嚇する効果が期待できます。
- 外構工事は積水ハウスに頼むべきですか?
-
建物との一体感や保証面を重視するなら積水ハウス(積水ハウスノイエ等)への依頼が安心です。コストを抑えたい場合は外部業者も選択肢に入りますが、ベルバーンなど独自の部材との取り合いや、工程管理の面で注意が必要です。
まとめ
玄関ポーチとアプローチは、家族を送り出し、迎え入れる大切な場所です。積水ハウスならではの深い軒や重厚な外壁を活かしつつ、動線や照明にこだわることで、毎日の生活が少し豊かになります。
見た目のデザインだけでなく、「雨の日に濡れないか」「荷物を持っていても通りやすいか」といったシミュレーションを重ねることが成功の鍵です。建物本体と同じくらいの情熱を注いで、素敵な玄関周りを完成させてください。
