「積水ハウスのカタログで見る『グリーンファースト』って何?」
「ZEH(ゼッチ)と何が違うの?本当に光熱費は安くなる?」
家づくりで避けて通れないのが「省エネ」や「環境性能」の話。
積水ハウスがいち早く提唱してきた「グリーンファースト(Green First)」は、単に環境に優しいだけでなく、住む人の「快適さ」と「経済性」を最優先に考えた住宅のコンセプトです。
この記事では、グリーンファーストの基本的な仕組みから、現在主流となっている「グリーンファースト ゼロ」への進化、そして災害時に真価を発揮する防災性能について詳しく解説します。
この記事でわかること
- 「グリーンファースト」と「グリーンファースト ゼロ」の違い
- 太陽光発電・エネファーム・蓄電池の「3電池」連携のメリット
- 停電時でも電気が使える「防災住宅」としての実力
- デザインを損なわない瓦一体型ソーラーパネルの特徴
「グリーンファースト」とは?快適とエコの両立
グリーンファーストとは、積水ハウスが2009年から展開している環境配慮型住宅の総称です。
「我慢する省エネ」ではなく、「快適に暮らしていたら、結果的に環境にも家計にも優しかった」という状態を目指しています。
基本となる3つの柱
- 快適性(Comfort):高断熱・高気密で、夏涼しく冬暖かい室内環境。
- 経済性(Economy):省エネ設備と創エネ(太陽光など)で光熱費を大幅削減。
- 環境配慮(Ecology):CO2排出量を削減し、地球環境に貢献。
進化した「グリーンファースト ゼロ」=ZEH
現在、積水ハウスの主力となっているのが、グリーンファーストをさらに進化させた「グリーンファースト ゼロ」です。
これは、国が推進するZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)に相当する仕様です。
エネルギー収支を「ゼロ」以下に
「使うエネルギー」から「創るエネルギー」を差し引き、年間のエネルギー消費量を実質ゼロ、あるいはマイナス(創る方が多い状態)にすることを目指します。
| 項目 | 従来のグリーンファースト | グリーンファースト ゼロ |
|---|---|---|
| 断熱性能 | 次世代省エネ基準クリア | さらに高断熱化(基準より30%以上省エネなど) |
| 創エネ | 太陽光発電 or エネファーム | 太陽光 + エネファーム(W発電)などが標準的 |
| 目標 | 光熱費の削減 | 光熱費ゼロ・エネルギー自給自足 |
グリーンファーストを支える「3電池」技術

積水ハウスの強みは、以下の3つの機器を最適に組み合わせる技術にあります。
単独で使うよりも、連携させることで経済効果と防災力が格段に向上します。
1. 太陽光発電(創る)
積水ハウスの特徴は、屋根材と一体化した「瓦型ソーラーパネル」を採用している点(商品による)。
後付け感のあるパネルと違い、屋根の美観を損なわず、屋根の形状に合わせて隙間なく敷き詰められるため、発電容量を大きく確保できます。
2. 燃料電池「エネファーム」(創る・お湯)
都市ガスやプロパンガスから水素を取り出し、空気中の酸素と反応させて「電気」を作ります。
同時に、発電時の熱でお湯も沸かせるため、お風呂や給湯に無駄なく利用できます。
天候に左右されず、24時間安定して発電できるのが太陽光にはないメリットです。
3. 蓄電池(貯める)
太陽光で発電した余剰電力や、夜間の割安な電気を貯めておき、必要な時に使います。
近年は電気代高騰や災害対策のため、導入する家庭が急増しています。
災害時に真価を発揮する「防災住宅」

グリーンファースト ゼロの最大のメリットは、台風や地震で停電した際の「自立運転能力」です。
停電しても「普段通り」に近い生活
一般的な太陽光のみの家では、停電時は「自立運転用コンセント(最大1500W)」しか使えないケースが多く、冷蔵庫や照明、スマホ充電で手一杯になりがちです。
しかし、積水ハウスの3電池連携システムなら、以下のような連携が自動で行われます。
- 晴れた昼間:太陽光で家中の家電を動かし、余ったら蓄電池に充電。
- 夜間・雨天:エネファームが発電し、足りない分を蓄電池から供給。
- 全天候対応:ガスさえ通っていればエネファームが発電を続けるため、長期停電でもお湯と電気が使える。
これにより、停電時でもLDKの照明、テレビ、冷蔵庫はもちろん、給湯(お風呂)まで使える可能性が高く、被災時のストレスを劇的に軽減します。
よくある質問
- 導入費用はどれくらい高くなりますか?
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太陽光パネルの容量や蓄電池の有無によりますが、一般的な仕様に比べて200万〜400万円程度の初期費用アップとなるケースが多いです。ただし、光熱費削減効果と売電収入、ZEH補助金(数十万円〜)を活用することで、長期的な収支はプラスになる計算が立つこともあります。
- エネファームの寿命やメンテナンスは?
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エネファームは一般的に10年ごとの点検が必要で、耐用年数は20年程度とされています。多くのガス会社がフルメンテナンスサポート契約(10年間無償修理など)を提供しているため、導入時の契約内容をよく確認しましょう。
- 本当に光熱費ゼロになりますか?
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「エネルギー収支ゼロ」は目指せますが、「支払い金額ゼロ」とは限りません(基本料金などがあるため)。しかし、売電収入を含めたトータル収支でプラス(黒字)になっているオーナー様は多数いらっしゃいます。生活スタイルや屋根の大きさにもよるため、シミュレーションが重要です。
まとめ
積水ハウスの「グリーンファースト ゼロ」は、単なる省エネ住宅ではなく、「エネルギーを自給自足できる未来の住まい」です。
初期コストはかかりますが、毎月の光熱費削減という「経済的メリット」と、もしもの災害時に家族を守る「安心感」は、何にも代えがたい価値があります。
これから家を建てるなら、ぜひ標準仕様として検討したいスペックです。
