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積水ハウスのLAN配線計画:鉄骨住宅でWi-Fiを快適にする3つの鉄則

「せっかく積水ハウスで素敵な家を建てるのに、住んでみたらWi-Fiが繋がりにくい」
そんな事態だけは絶対に避けたいですよね。

図面の打ち合わせ段階では、照明やコンセントの位置に気を取られがちですが、実はそれ以上に生活の快適度を左右するのが「ネット環境の設計」です。
特に積水ハウスの主力である鉄骨住宅は、構造上、電波を通しにくいという特性があります。

後から配線を追加しようとすると、壁に穴を開ける大掛かりな工事が必要になったり、見栄えの悪い露出配線になったりすることも珍しくありません。
設計段階での「仕込み」が、入居後の快適なスマホ・動画ライフを決定づけます。

この記事でわかること

目次

積水ハウスのLAN配線で後悔しないための3つの鉄則

積水ハウスでの家づくりにおいて、LAN配線計画は「見えないインフラ」として極めて重要になります。
特に「イズ・ロイエ」などの鉄骨造商品は、木造に比べて電波の遮蔽が起きやすい傾向にあるため、事前の入念な計画が欠かせません。

Wi-Fiルーターをポンと置けば家中どこでも繋がる、という考えは捨て、構造に合わせたロジカルな配置が必要です。
ここでは、設計担当者との打ち合わせで必ず確認すべき3つのポイントを解説します。

鉄骨住宅の「電波の壁」対策を最優先する

鉄骨住宅の最大のメリットである堅牢な構造体は、Wi-Fi電波にとっては厄介な障害物となり得ます。
外壁や床に金属が使われている場合、1階のルーターから発信された電波が2階の奥まった部屋まで届かないケースが少なくありません。

対策として有効なのは、家の中心にWi-Fi親機を設置するか、あるいは最初から「メッシュWi-Fi」の導入を前提とした配線計画を組むことです。
中継機を置けば良いと考えがちですが、中継機自体も親機からの電波を拾う必要があるため、根本的な解決にならない場合があります。

住宅構造Wi-Fi電波の特徴推奨される対策
鉄骨造(イズ・ロイエ等)金属が電波を反射・遮断しやすい各階への有線LAN敷設
メッシュWi-Fiの構築
木造(シャーウッド)比較的電波が通りやすい家の中心へのルーター配置
必要に応じた中継機設置

情報分電盤の位置は「家の中心」かつ「熱が逃げる場所」

インターネット回線の終端装置(ONU)やルーター、分配器などを一箇所にまとめる「情報分電盤」の設置場所は、慎重に検討する必要があります。
一般的には、洗面所の棚上やクローゼットの中、あるいはシューズクローク(SIC)などが提案されることが多い傾向です。

しかし、ルーターを分電盤の中に閉じ込めてしまうと、熱がこもりやすく機器の寿命を縮めたり、パフォーマンス低下の原因となったりします。
また、金属製の扉がついているタイプだと、そこからWi-Fi電波が飛びにくくなるというデメリットも無視できません。

理想的なのは、情報分電盤自体は目立たない場所に設置しつつ、Wi-Fiルーターだけはリビングなどの開けた場所に設置できるようにLAN配線を引いておくことです。
これにより、見た目のスッキリさと通信の快適さを両立できます。

将来を見越して「空配管(CD管)」を各部屋に通す

現時点ではWi-Fiだけで十分だと感じていても、将来的に8K動画のストリーミングや、より大容量の通信が必要になる可能性があります。
また、子供が成長してオンラインゲームを本格的に楽しむようになれば、安定した有線接続が必須となるでしょう。

そこでおすすめなのが、壁の中に空っぽの管を通しておく「空配管(CD管)」の施工です。
これさえ通しておけば、将来新しい規格のLANケーブルが登場した際や、光ファイバーを直接部屋まで引き込みたい場合に、後から簡単にケーブルを通すことができます。

快適なWi-Fi環境を作るルーター配置と隠し方

快適なWi-Fi環境を作るルーター配置と隠し方

インテリアにこだわる積水ハウスのオーナー様にとって、無骨なWi-Fiルーターや絡まり合う配線コードは、せっかくの空間美を損なうノイズになりかねません。
デザイン性を損なわず、かつ電波強度を最大化するための具体的な配置アイデアを検討する必要があります。

ルーターは床に直置きすると電波が広がりにくいため、床から1〜2メートルの高さに設置するのが基本です。
ここでは、機能と美観を両立させるためのテクニックを紹介します。

リビング収納やパントリー上部を活用した「隠す収納」

リビングにある収納棚やパントリーの最上段は、ルーターの隠し場所として最適です。
高い位置にあるため電波が障害物に遮られにくく、かつ普段の視線に入らないためインテリアを邪魔しません。

この場所に情報コンセント(LANポートと電源)を設置しておけば、配線もすべて棚の中で完結します。
ただし、扉がある収納の場合は、電波を通しやすい木製やルーバー扉を選ぶか、あるいはルーターのアンテナ部分が干渉しないような配置の工夫が必要です。

2階への電波対策にはメッシュWi-Fiや有線LAN増設

1階に親機があるだけでは、2階の寝室や子供部屋まで十分な速度が出ないことがよくあります。
特に積水ハウスのしっかりとした床構造は、上下階の通信において壁となります。

確実な解決策は、1階と2階を有線LANで繋ぎ、2階にもアクセスポイント(Wi-Fi発信機)を設置することです。
最近主流のメッシュWi-Fiシステムを採用すれば、1階と2階でSSID(ネットワーク名)を切り替える必要がなく、家中を移動してもシームレスに繋がり続けます。

ルーターを情報分電盤の外に出すべき理由

前述の通り、情報分電盤(まとめてねットなど)の中にWi-Fiルーター機能付きのONUを入れると、盤のフタや周囲の壁が電波を弱めてしまいます。
盤内はあくまで「配線の分岐点」として使用し、Wi-Fiを飛ばす機能を持つ機器は外に出すのが正解です。

「リビングのテレビ裏」や「キッチンのカウンター横」など、家の中心に近い場所にLANポートを設け、そこに高性能なWi-Fiルーターを接続しましょう。
これにより、分電盤の位置に縛られず、最も効率よく電波を飛ばせる場所をルーターの定位置にできます。

配置パターンメリットデメリット
分電盤内への収納見た目がスッキリする
機器を一箇所に集約可能
電波が弱まりやすい
熱暴走のリスクがある
リビング等へ設置電波が飛びやすい
高性能ルーターを選べる
本体や配線が見える
設置場所の確保が必要

有線LANポートを設置すべき場所リスト

有線LANポートを設置すべき場所リスト

Wi-Fi全盛の時代ですが、安定性と速度を求めるなら有線LANに勝るものはありません。
無線接続は電子レンジの使用や近隣の電波干渉によって不安定になることがありますが、有線ならその心配は無用です。

後から配線するのは困難なため、設計段階で「ここは絶対に有線が必要」というポイントを押さえておくことが重要です。
優先順位の高い場所をピックアップしました。

テレビ裏は動画視聴の安定化に必須

今やテレビは地上波を見るだけでなく、YouTubeやNetflix、Amazon Prime Videoなどを楽しむためのメインモニターとなっています。
4Kなどの高画質動画を家族みんなが同時に視聴しても止まらないようにするには、テレビへの有線接続が最も効果的です。

また、テレビ周りにはレコーダーやゲーム機など、ネット接続を必要とする機器が集中します。
テレビ裏にLANポートを2口設けるか、スイッチングハブを置くためのコンセントとスペースを確保しておくと、配線がごちゃつかずに済みます。

書斎・スタディコーナーは速度重視で有線一択

リモートワークやオンライン授業が定着した今、書斎やスタディコーナーの通信環境は仕事や学習の効率に直結します。
大事なWEB会議中に映像が固まったり、音声が途切れたりするのは避けたいものです。

書斎には必ず有線LANポートを設置し、PCと直接繋げるようにしましょう。
デスクトップPCはもちろん、ノートPCでもUSBアダプタ経由で有線接続することで、驚くほど安定した通信が可能になります。

LANケーブルの規格と費用の目安

LANケーブルの規格と費用の目安

LAN配線を計画する際、「どのケーブルを使えばいいのか」という疑問にぶつかります。
ケーブルには「カテゴリー(CAT)」という規格があり、数字が大きいほど通信速度が速くなります。

一度壁の中に埋め込んでしまうと交換が難しいため、現在主流の規格よりも少し上のスペックを選んでおくのが賢い選択です。
積水ハウスの標準仕様がどうなっているかを確認し、必要であればアップグレードを検討しましょう。

今選ぶなら「CAT6A」が標準!その理由とコスト

新築住宅におすすめなのは「CAT6A(カテゴリー6A)」です。
一般家庭でよく使われているCAT5eやCAT6は最大通信速度が1Gbpsですが、CAT6Aは10Gbpsまで対応しています。

すでに光回線サービスでは「10ギガプラン」が普及し始めており、将来的に家庭内の通信速度も1Gbpsを超えるのが当たり前になるでしょう。
CAT6Aにしておけば、今後10年、20年と長く快適に使い続けられます。

規格名最大通信速度伝送帯域推奨度
CAT5e1Gbps100MHz△(古い)
CAT61Gbps250MHz△(一般的)
CAT6A10Gbps500MHz◎(推奨)

よくある質問

空配管だけ通して、後から自分でLANケーブルを通すことはできますか?

可能です。ただし、「通線ワイヤー」などの専用工具が必要になり、配管の距離が長かったり曲がり角が多かったりすると難易度が上がります。自信がない場合は、最初から通してもらうか、入居後に電気工事業者に依頼するのが無難です。

LAN配線の工事費用はどれくらいかかりますか?

ハウスメーカーや施工時期によりますが、1箇所あたり1万円〜2万円程度が相場です。空配管のみの場合はもう少し安くなるケースがあります。後から工事すると壁紙の張り替えなども含めて高額になるため、建築時にまとめて施工する方がコストパフォーマンスは良いでしょう。

Wi-Fiルーターは積水ハウスで手配すべきですか?

基本的には自分で家電量販店やネット通販で購入することをおすすめします。メーカー提携品は型落ちである場合や、選択肢が限られることが多いためです。最新のWi-Fi 6やWi-Fi 7対応モデルを自分で選ぶ方が、性能もコスパも良くなります。

まとめ

積水ハウスでの暮らしをより豊かにするためには、間取りと同じくらいLAN配線やWi-Fi環境の設計にこだわる必要があります。
後から「繋がらない」「遅い」とストレスを感じないために、以下のポイントを抑えておきましょう。

たかがネット回線と思わず、10年後のライフスタイルまで想像して計画することが重要です。
設計士さんに「ネット環境を重視したい」と早めに伝え、快適なデジタルライフの基盤をしっかりと作り上げてください。

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