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積水ハウスの標準仕様は「標準」ではない?高品質な設備・建材を徹底解説

「積水ハウスの坪単価は高いけれど、標準仕様のグレードも高いの?」

大手ハウスメーカーでの家づくりにおいて、最も気になるのが「標準仕様」の中身です。契約時の見積もりに含まれている設備や建材が、自分の理想とするレベルに達しているのか、それともオプション追加で費用が跳ね上がってしまうのかは、資金計画を左右する重要なポイントです。

実は、積水ハウスの「標準」は、一般的な建売住宅やローコストメーカーの「オプション仕様」に相当する高品質なものが多く含まれています。しかし、カタログには載っていない細かなルールや、鉄骨・木造による違いも存在します。ここでは、キッチンや床材、窓・断熱といった主要部分の標準仕様を徹底的に深掘りし、その実力を検証します。

この記事でわかること

目次

積水ハウスの標準仕様は「標準」ではない?グレードの高さの秘密

積水ハウスの見積もり提示における「標準仕様」は、他社とは少し意味合いが異なります。多くのメーカーが契約獲得のために最低限の仕様で見積もりを出し、後からオプションで増額となるケースが多いのに対し、積水ハウスは当初から「施主が満足できるレベル」を標準として提案する傾向があります。

これは「提案基準」とも呼ばれ、営業担当や設計士が「積水ハウスのオーナーならこれくらいの設備は欲しいだろう」と想定したグレードがあらかじめ組み込まれていることが多いです。そのため、初期見積もりは高くなりがちですが、契約後の大幅な増額を防げるというメリットがあります。まずは、その全体像を把握することが重要です。

他社ではオプション扱いの仕様が標準に含まれる理由

例えば、天井の高さや建具(ドア)の高さなどが挙げられます。一般的な天井高が2400mmであるのに対し、積水ハウスでは2500mm〜2700mmといった高天井が標準的に提案されることがあります。また、ドアも天井いっぱいの「ハイドア」が採用されることが多く、空間の広がりや高級感が全く異なります。

さらに、メーターモジュールを採用しているため、廊下や階段の幅が広く、車椅子でも通りやすい設計が基本となっています。これらは後から変更できない構造躯体に関わる部分であり、最初から高い基準で設定されていることが、積水ハウスの住み心地の良さに直結しています。

キッチン・水回りの標準仕様|選べるメーカーと特徴

キッチン・水回りの標準仕様|選べるメーカーと特徴


毎日使うキッチンやお風呂は、満足度に直結する重要な設備です。積水ハウスでは、主要な住宅設備メーカーと提携し、積水ハウス専用の品番や仕様を用意しています。これにより、市販品よりもコストを抑えつつ、デザイン性の高い設備を導入することが可能です。

選べるメーカーは地域や契約時期によって多少異なりますが、基本的には国内一流メーカーのハイグレード〜ミドルグレード商品がラインナップされています。「標準だとダサいのでは?」という心配はほとんど無用です。具体的なメーカーと特徴を見ていきましょう。

パナソニック・LIXIL・クリナップから選べるシステムキッチン

キッチンの標準仕様として提示されることが多いのは、パナソニックの「ラクシーナ」やLIXILの「リシェル(またはノクト)」、クリナップの「ステディア」などの積水ハウスオリジナルモデルです。これらは機能性とデザインのバランスが良く、人気の高いシリーズです。

特に積水ハウスモデルでは、面材(扉の色や柄)の選択肢が豊富で、リビングのインテリアに馴染むような高級感のあるカラーが用意されています。また、食洗機は深型が選べたり、タッチレス水栓が採用できたりと、使い勝手を向上させる機能も選択可能です。さらにこだわりたい場合は、キッチンハウスなどの高級メーカーも提携価格で導入できます。

積水ハウスオリジナルのお風呂・トイレの使い勝手

浴室に関しては、積水ハウスオリジナルのユニットバスが非常に優秀です。保温浴槽や乾きやすい床素材はもちろん、デザイン面でもホテルライクなアクセントパネルが標準で選べます。サイズも1618(1坪タイプより少し広い)や1818など、ゆったりとした空間確保が可能です。

トイレはTOTOやLIXILのタンクレストイレ(ネオレストやサティスなど)が標準、もしくは少額の差額で採用できるケースが多いです。手洗いカウンターも、積水ハウスオリジナルのスマートなデザインのものが用意されており、狭いトイレ空間でもすっきりと収まります。

内装・床材の標準仕様|無垢材や挽板の採用状況

内装・床材の標準仕様|無垢材や挽板の採用状況

内装の質感を決定づける床材(フローリング)は、鉄骨住宅(イズ・シリーズ)と木造住宅(シャーウッド)で標準設定が異なる場合があります。どちらも高品質なものが用意されていますが、木の風合いにこだわるなら、それぞれの特徴を理解しておく必要があります。

また、壁紙(クロス)や室内ドアなどの建具も、積水ハウスのインテリアコーディネーターが厳選したカタログから選ぶことになります。チープに見えない素材選びのポイントを解説します。

鉄骨と木造(シャーウッド)で異なる標準床材の違い

鉄骨住宅では、耐久性とメンテナンス性を重視した「シートフローリング」や「突板(つきいた)フローリング」が標準となることが一般的です。最近のシートフローリングは印刷技術が向上しており、本物の木と見分けがつかないほどの質感を持っています。傷や汚れに強く、ワックス掛けが不要な点がメリットです。

一方、木造のシャーウッドでは、より木の質感を重視した「挽板(ひきいた)フローリング」や、場合によっては「無垢材」が提案基準に含まれていることがあります。特にリビングなどのメイン空間には、足触りの良い良質な木材を採用し、個室はコストを抑えた床材にするなど、メリハリをつけた提案が得意です。

窓・サッシ・断熱材の標準仕様と性能レベル

窓・サッシ・断熱材の標準仕様と性能レベル

[Image of 断熱サッシ]
快適な住環境を作る上で欠かせないのが、窓と断熱の性能です。積水ハウスは「夏涼しく冬暖かい家」を実現するために、独自の研究開発に基づいた断熱仕様を標準化しています。ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準への対応もスムーズです。

ここで注意したいのが、サッシの素材です。「オール樹脂サッシ」が最強と言われる中で、積水ハウスが標準採用しているのは「アルミ樹脂複合サッシ」です。なぜこの仕様なのか、その性能と理由について解説します。

アルミ樹脂複合サッシと防犯合わせガラスの標準化

積水ハウスの標準サッシは「SAJサッシ(超高断熱アルミ樹脂複合サッシ)」と呼ばれるものです。これは、室外側に耐久性の高いアルミ、室内側に断熱性の高い樹脂を使用したハイブリッド構造です。さらに、ガラスには「遮熱断熱ペアガラス」に加え、防犯用の特殊フィルムを挟んだ「防犯合わせガラス」が全窓で標準装備されているのが大きな特徴です。

断熱性能だけを追求すればオール樹脂サッシに軍配が上がりますが、積水ハウスは「大開口の実現」と「防犯・防災」を重視しています。アルミ複合にすることで強度が上がり、天井までの大きな窓を実現できます。また、防犯合わせガラスは台風時の飛来物対策にも有効で、シャッターが不要になるケースもあるほどです。

「ぐるりん断熱」など断熱性能はZEH基準をクリアするか

断熱材に関しては、鉄骨住宅では「ぐるりん断熱」という独自の施工方法を採用しています。これは、鉄骨の弱点である熱橋(ヒートブリッジ)を防ぐために、断熱材で柱や梁をぐるりと包み込む技術です。これにより、次世代省エネルギー基準を上回る性能を確保しています。

標準仕様のままでも、多くの地域でZEH基準をクリアする性能を持っています。ただし、寒冷地などより高い断熱性能が求められる地域では、断熱材の厚みを増す「ハイグレード断熱仕様」への変更が提案されることもあります。基本スペックが高いので、極端なオプション追加なしで快適な温熱環境が手に入ります。

【一覧表】積水ハウス標準仕様チェックリスト

【一覧表】積水ハウス標準仕様チェックリスト

主要な設備の標準仕様(提案基準)を一覧でまとめました。契約前の確認リストとして活用してください。

項目標準仕様・主なメーカー特徴・備考
キッチンパナソニック、LIXIL、クリナップ積水ハウスオリジナルモデル。食洗機等は標準。
浴室積水ハウスオリジナルバス保温浴槽、高断熱フロア。1618サイズ以上が基本。
トイレTOTO、LIXILタンクレス風やローシルエット型が主流。
洗面台パナソニック、LIXIL、オリジナル収納力豊富な三面鏡タイプ。幅広サイズも選べる。
床材シート、突板、挽板シリーズによる。シートでも質感は非常に高い。
窓・サッシSAJサッシ(アルミ樹脂複合)防犯合わせガラスが標準。断熱ガス入り。
玄関ドア高断熱玄関ドア電気錠(キーレス)はオプションの場合あり。
外壁ダインコンクリート / ベルバーンシリーズによる。メンテナンスフリー性が高い。

よくある質問

標準仕様から外れると高くなりますか?

提携外のメーカーやオーダーメイド品を入れる場合は、割引率が下がるため割高になる傾向があります。ただし、こだわりたい1点豪華主義なら検討の価値はあります。

契約後に標準仕様を変更できますか?

着工合意前であれば変更可能です。ただし、発注期限を過ぎると変更手数料がかかったり、工期が遅れたりするリスクがあるため、詳細打ち合わせの段階で確定させるのがベストです。

展示場の仕様は標準ですか?

住宅展示場(モデルハウス)は、最高級のオプションをふんだんに盛り込んだ「フルスペック」であることがほとんどです。標準仕様とはかけ離れているため、完成現場見学会などで実際の標準仕様を確認することをおすすめします。

まとめ

積水ハウスの標準仕様について、キッチンから断熱性能まで詳しく解説してきました。結論として、積水ハウスの「標準」は、一般的な住宅のグレードを大きく上回る高品質な仕様で構成されています。特に「防犯合わせガラス」の全窓標準採用や、オリジナル設備の使い勝手の良さは特筆すべき点です。

もちろん、予算に余裕があればオプションでさらにグレードアップすることも可能ですが、標準仕様のままでも十分に快適で自慢できる家が建ちます。「標準だから」と卑下する必要は全くありません。担当の営業マンや設計士と相談しながら、自分たちに必要な機能とデザインを賢く選定してください。

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