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積水ハウスの外壁ひび割れ原因と補修費用:ダインコンクリート・ベルバーンも解説

「ふと見たら、自慢の外壁に亀裂が入っている…!?」

積水ハウスの「ダインコンクリート」や「ベルバーン」といえば、業界最高水準の強度と耐久性を誇る外壁材です。「メンテナンスフリー」「最強の外壁」と信じて選んだオーナー様にとって、ひび割れ(クラック)の発見は大きなショックと不安の種になるでしょう。

しかし、慌てる必要はありません。積水ハウスの外壁で見られるひび割れの多くは、建物自体の倒壊につながるような致命的なものではなく、適切な処置で解決できるケースがほとんどです。重要なのは「どこが割れているか」を見極め、正しい対処法を知ることです。

この記事でわかること

目次

なぜ最強の外壁が割れる?ひび割れの正体と原因

積水ハウスの外壁で「ひび割れ」と呼ばれる現象には、大きく分けて2つのパターンがあります。一つは「目地(つなぎ目)」の割れ、もう一つは「外壁材そのもの」の割れです。それぞれの原因を見ていきましょう。

【最も多い】目地(シーリング・ガスケット)の経年劣化

積水ハウスのオーナー様からの相談で最も多いのが、外壁パネル同士をつなぐ「目地」部分のひび割れです。積水ハウスでは、一般的なコーキング(シーリング)の他に、耐久性の高い定形ガスケットを使用している場合がありますが、これらもゴムや樹脂製品である以上、紫外線による経年劣化は避けられません。表面に細かい亀裂が入ったり、硬化して隙間ができたりしますが、これは外壁材の不具合ではなく、消耗品の寿命と言えます。

地震や地盤沈下による構造的な歪み

積水ハウスの「ユニバーサルフレーム・システム(鉄骨)」や「シャーウッド(木造)」は、地震の揺れを柔軟に受け流す構造をしています。しかし、巨大地震や不同沈下(地盤の一部が沈むこと)によって建物に想定以上の歪みが生じた場合、硬い外壁パネルがその動きに追従できず、ヒビが入ることがあります。特に窓の四隅や、開口部周辺に斜めのクラックが入るのが特徴です。

物理的な衝撃(飛来物や衝突)

台風時の飛来物や、駐車場での車の接触、子供のボール遊びなど、外部からの強い衝撃で物理的に「欠ける」「割れる」ケースです。ダインコンクリートやベルバーンは非常に硬い素材ですが、点に対する衝撃には限界があり、表面が剥離したり割れたりすることがあります。

外壁材別:ひび割れのリスクと特徴

積水ハウスには代表的な外壁材がいくつかあります。それぞれの素材特性によって、発生しやすいトラブルが異なります。

外壁材の種類主な特徴ひび割れリスク
ダインコンクリート(鉄骨)厚さ5cm以上のコンクリート非常に頑丈だが、強い衝撃で欠ける・ヒビが入る可能性がある。塗装表面のヘアクラックにも注意。
ベルバーン(シャーウッド)陶器(焼き物)塗装劣化はないが、焼き物なので衝撃で「割れる」ことがある。目地の劣化が先に目立つ。
セラブリッド/エコルデック窯業系サイディング一般的な外壁同様、経年で塗装膜の劣化(チョーキング)やヘアクラックが発生しやすい。

補修にかかる費用の相場

補修にかかる費用の相場

ひび割れを見つけた場合、どのくらいの修理費用を覚悟すべきなのでしょうか。補修の規模によって金額は大きく異なります。

部分的な補修(数万円〜10万円)

外壁の一部が欠けた、あるいは数箇所の目地が割れている程度であれば、パテ埋めや部分的なシーリングの打ち替えで対応可能です。足場を組まずに脚立で届く範囲であれば、数万円〜10万円程度で済みます。積水ハウスのカスタマーセンターに依頼すると、専用の補修キットを使って目立たないように直してくれます。

目地(シーリング)の全面打ち替え(60万円〜100万円)

築15年〜20年が経過し、家全体の目地が劣化している場合は、全面的な打ち替えが必要です。この場合、建物の周囲に足場を組む必要があるため、費用は高額になります。一般的な延床面積30〜40坪の家で、足場代込みで60万円〜100万円程度が目安です。

外壁パネルの交換(要見積もり)

大きなひび割れがあり、パネル自体の交換が必要な場合は、非常に大掛かりな工事になります。ダインコンクリートなどは重量があるため、重機が必要になることもあり、1枚交換するだけでも数十万円かかるケースがあります。

保証や保険は使える?費用を抑えるポイント

保証や保険は使える?費用を抑えるポイント

高額な補修費用を自己負担する前に、保証や保険が適用できないか確認しましょう。

積水ハウスの「初期30年保証」の適用範囲

積水ハウスの構造躯体と防水に関しては「初期30年保証」がついています。もし外壁のひび割れが原因で「雨漏り」が発生している場合、あるいは構造上の欠陥に起因するひび割れであれば、無償修理の対象になる可能性があります。ただし、経年劣化による目地の割れや、自然災害によるものは保証対象外となるのが一般的です。

台風や飛来物なら「火災保険」の出番

「台風で何かが飛んできて壁が欠けた」「強風で瓦が当たって割れた」といった突発的な事故が原因であれば、ご加入の火災保険(風災補償・破損汚損補償)が使える可能性が高いです。積水ハウスオーナー向けの火災保険なら、修理見積もりから保険請求までの連携がスムーズなので、まずは担当者に相談してみることをおすすめします。

よくある質問(FAQ)

細いひび割れ(ヘアクラック)は放置しても大丈夫?

髪の毛ほどの細いひび割れ(幅0.3mm以下)であれば、すぐに構造に影響したり雨漏りしたりすることは稀です。しかし、そこから雨水が染み込み、冬場に凍結して割れが広がる(爆裂現象)リスクがあるため、次回の点検時に必ず報告し、経過観察してもらいましょう。

ホームセンターの補修材でDIYしてもいいですか?

おすすめしません。積水ハウスの外壁は特殊な塗装やコーティングが施されており、市販のコーキング材を使うとそこだけ変色したり、逆に汚れが付着しやすくなったりします。美観を損ねるだけでなく、メーカー保証の対象外になるリスクもあります。

点検だけでも費用はかかりますか?

積水ハウスのカスタマーセンター(オーナーデスク)に相談すれば、基本的に点検や見積もり作成までは無料で行ってくれるケースがほとんどです。自己判断せず、まずはプロの目で見てもらうことが大切です。

まとめ

積水ハウスの外壁に見られるひび割れの多くは、外壁材そのものの欠陥ではなく、目地(シーリング)の劣化や外部衝撃によるものです。最強の外壁と言われるダインコンクリートやベルバーンであっても、メンテナンスフリー(完全放置OK)ではありません。

早期発見できれば数万円の部分補修で済むことも多いため、「これくらい大丈夫だろう」と放置せず、定期点検のタイミングやオーナーデスクへの相談を活用して、適切なメンテナンスを行ってください。それが100年住宅の価値を守る一番の近道です。

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