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積水ハウスの窓に遮熱フィルムは必要?熱割れリスクと費用、効果を解説

「積水ハウスの家は高性能だと聞いていたのに、夏場の日差しが思ったより暑い…」

特にリビングの大開口窓や、西日の当たる部屋でこのように感じるオーナー様は少なくありません。そこで検討されるのが、窓ガラスに貼るだけで暑さを和らげる「遮熱フィルム」です。

しかし、安易にフィルムを貼ると、窓ガラスが割れてしまう「熱割れ」のリスクがあることをご存じでしょうか。積水ハウスの標準的な窓ガラスの性能を踏まえた上で、本当にフィルムが必要なのか、貼るならどのような点に注意すべきかを解説します。

この記事でわかること

目次

そもそも積水ハウスに遮熱フィルムは必要?

積水ハウスの住宅には、標準仕様で「遮熱断熱ペアガラス(Low-E複層ガラス)」が採用されているケースがほとんどです。これはガラスの内側に特殊な金属膜がコーティングされており、通常の一枚ガラスに比べて高い遮熱性能を持っています。

Low-Eガラスだけで不十分なケースとは

基本的にLow-Eガラスであれば、一般的な暑さ対策としては十分な機能を持っています。しかし、以下のような特定の条件下では、追加の対策として遮熱フィルムが有効になる場合があります。

遮熱フィルム導入の費用相場

実際に遮熱フィルムを導入する場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。依頼先によって価格や保証内容が大きく異なるため、比較検討が必要です。

積水ハウスリフォーム(純正)に依頼する場合

積水ハウスのオーナーデスクやリフォーム部門に依頼する場合、費用はやや割高になる傾向があります。掃き出し窓(幅180cm×高さ200cm程度)1枚あたり、施工費込みで3万円〜5万円前後が目安です。最大のメリットは「安心感」です。窓ガラスの種類を正確に把握した上で適切なフィルムを選定してくれるため、後述する熱割れリスクを最小限に抑えられます。

外部のフィルム専門業者に依頼する場合

インターネットなどで探した専門業者に依頼する場合、費用は純正の6〜7割程度に抑えられることがあります。平米単価で1万円〜1.5万円程度が相場です。高性能な3M(スリーエム)製フィルムなどを安価に施工できるのが魅力ですが、Low-Eガラスへの施工実績が豊富な業者を選ばないと、トラブルの原因になるため注意が必要です。

【最重要】Low-Eガラスに貼る際の「熱割れ」リスク

【最重要】Low-Eガラスに貼る際の「熱割れ」リスク

積水ハウスの窓にフィルムを貼る際、最も警戒すべきなのが「熱割れ」という現象です。これを知らずに施工してしまい、高額なガラス交換費用が発生するトラブルが後を絶ちません。

なぜフィルムを貼るとガラスが割れるのか?

ガラスは直射日光を浴びると温度が上昇し、熱膨張(膨らむ現象)を起こします。一方、サッシに隠れているガラスの縁部分は温度が上がりにくいため、膨張しません。この温度差が限界を超えると、ガラスにヒビが入って割れてしまいます。これを「熱割れ」と呼びます。

特にLow-Eガラスや網入りガラスは、もともと熱を吸収しやすい性質を持っています。そこに遮熱フィルム(熱を吸収・反射するタイプ)を貼ると、ガラスの温度がさらに急上昇し、許容範囲を超えて割れてしまうリスクが跳ね上がるのです。

ガラスの種類フィルム施工リスク対策
透明単板ガラス低い比較的自由に選べる
Low-E複層ガラス高い熱割れ計算が必須
網入りガラス非常に高い施工不可の場合が多い

必ず「熱割れ計算」を行ってから施工する

プロの業者であれば、施工前に必ず「熱割れ計算(熱応力計算)」を行います。これは、ガラスの種類、方角、影の入り方、フィルムの性能値を入力し、理論的に割れるリスクがあるかどうかを判定するものです。この計算を行わずに「大丈夫ですよ」と言う業者や、計算できないDIYでの施工は絶対に避けてください。

よくある質問(FAQ)

ホームセンターのフィルムを自分で貼ってもいいですか?

おすすめしません。気泡が入らずきれいに貼るのが難しいだけでなく、ガラスの種類に合わないフィルムを選んで熱割れを起こす可能性が高いためです。特に積水ハウスのペアガラスは交換費用が高額になるため、リスクが高すぎます。

フィルムを貼ると部屋が暗くなりませんか?

遮熱性能が高いフィルムほど、可視光線透過率が下がり、部屋が薄暗く感じることがあります。明るさを維持したい場合は、透明度の高い遮熱フィルムを選ぶ必要がありますが、遮熱効果はマイルドになります。サンプルで確認することが重要です。

フィルムの寿命はどのくらいですか?

室内貼りでおよそ10年〜15年と言われています。経年劣化で変色したり、ハードコート層が剥がれたりしてくるため、将来的には貼り替えコストが発生することも考慮しておく必要があります。

まとめ

積水ハウスの高性能なLow-Eガラス窓に遮熱フィルムを追加することは、さらなる快適性を生む一方で、「熱割れ」という大きなリスクと隣り合わせです。「とにかく暑いから」と安易に施工するのではなく、以下の手順で慎重に進めることをおすすめします。

窓の外側で熱をカットする「シェード」の方が、物理的な遮熱効果は高い場合もあります。フィルムは最終手段として、まずはライフスタイルに合った最適な暑さ対策を見極めてください。

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