「積水ハウスのような鉄骨住宅は冬寒いのではないか」
大手ハウスメーカーを検討する中で、このような不安を感じる方は少なくありません。
どれだけデザインが素晴らしくても、夏暑く冬寒い家では、快適な暮らしを送ることは不可能です。
実は、積水ハウスの断熱性能は年々進化しており、国が定める省エネ基準を大きく上回る数値を実現しています。
カタログスペックであるUA値の目安や、実際の光熱費への影響を知ることで、噂に惑わされない正しい判断ができるようになります。
この記事でわかること
- 積水ハウスの具体的な断熱性能(UA値)の目安
- 鉄骨の弱点を克服する「ぐるりん断熱」の仕組み
- ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)への対応状況
- 実際に住んでいる人の光熱費と体感温度のリアル
積水ハウスの断熱性能UA値とZEH基準
住宅の断熱性能を測る上で、最も重要な指標となるのが「UA値(外皮平均熱貫流率)」です。
この数値が小さいほど熱が逃げにくく、断熱性能が高いことを示します。
積水ハウスがどの程度の数値を達成しているのか、国の基準と比較しながら解説します。
UA値は0.6以下が標準的
積水ハウスの住宅は、標準仕様でもZEH(ゼッチ)基準相当の断熱性能を持っています。
具体的なUA値は、建物の形状や窓の大きさによって異なりますが、概ね0.6W/㎡・K以下になるよう設計されています。
これは、長期優良住宅の認定基準を余裕でクリアし、寒冷地を除く多くの地域で「高断熱住宅」と呼べる水準です。
ZEH比率は業界トップクラス
断熱性能の高さを示す一つの証拠が、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の普及率です。
積水ハウスは新築戸建て住宅におけるZEH比率が90%を超えており、業界でも圧倒的な実績を誇ります。
これは、特別なオプションを追加しなくても、標準的に高い断熱性能が備わっていることの証明と言えます。
| 基準・等級 | 必要なUA値(地域による) | 積水ハウスの実力 |
|---|---|---|
| 省エネ基準(等級4) | 0.87以下 | 余裕でクリア |
| ZEH基準(等級5) | 0.60以下 | 標準でほぼクリア |
| HEAT20 G2(等級6) | 0.46以下 | 仕様変更で対応可能 |
鉄骨でも暖かい?「ぐるりん断熱」の秘密

鉄骨住宅の最大の弱点は、鉄が熱を伝えやすい(ヒートブリッジ現象)ことにあります。
外気の冷たさが鉄骨を伝って室内に侵入するのを防ぐために、積水ハウスが開発したのが「ぐるりん断熱」です。
この独自技術が、快適な居住空間を支える要となっています。
熱の逃げ道を徹底的にガード
ぐるりん断熱とは、その名の通り、家全体を断熱材で「ぐるり」と包み込む工法です。
特に熱が逃げやすい鉄骨の柱や梁の部分にも断熱材を施工し、熱の出入りを遮断します。
さらに、壁体内結露を防ぐための通気層もしっかり確保されており、断熱材の劣化を防ぎながら性能を維持します。
窓の断熱対策が鍵を握る
家の中で最も熱が出入りするのは「窓」です。
積水ハウスでは、断熱性能が高い「アルミ樹脂複合サッシ」や、さらに高性能な「樹脂サッシ」を採用しています。
ガラスも「Low-E複層ガラス(アルゴンガス入り)」が標準となっており、冬の窓辺の冷気(コールドドラフト)を大幅に軽減します。
| 箇所 | 対策内容 | 効果 |
|---|---|---|
| 鉄骨柱 | 断熱材で覆う | 熱橋(ヒートブリッジ)防止 |
| 天井・壁 | 高性能グラスウール充填 | 室温の安定化 |
| 窓 | 高断熱サッシ+遮熱ガラス | 結露防止・冷気遮断 |
実際の光熱費と快適性に関する評判

UA値などの数値も大切ですが、実際に住んでみて光熱費が安くなるかどうかが最も気になるところです。
積水ハウスオーナーのリアルな声や、光熱費の傾向について分析しました。
高断熱住宅ならではの恩恵を、具体的な生活シーンでイメージしてください。
光熱費は旧居と比較して下がる傾向
多くのオーナーが、アパートや古い戸建てからの住み替えで「光熱費が下がった」と実感しています。
特に全館空調「エアキス」や床暖房を導入しても、高い断熱性のおかげでエネルギーロスが少なく、効率的に部屋を暖められます。
太陽光発電を搭載すれば、売電収入と合わせて光熱費の実質負担をゼロ、あるいはプラスにすることも夢ではありません。
「足元が寒い」という声への対策
一方で、鉄骨住宅の特性上、無垢床の木造住宅などと比較すると「冬場の床がひんやりする」という意見もあります。
これを解消するためには、LDKへの床暖房の導入が非常に効果的です。
高断熱な躯体と床暖房の組み合わせは最強の快適性を生み出し、冬でも素足で過ごせるほどの暖かさを実現します。
- エアコンの効きが良く、設定温度を下げても暖かい
- お風呂上がりの脱衣所でも寒さを感じにくい
- 太陽光発電との相性が良く、家計が大助かり
- 床暖房がないエリアは少し冷えることがある
よくある質問
- 断熱性能をさらに上げることはできますか?
-
はい、可能です。寒冷地仕様の断熱材に変更したり、窓をトリプルガラスや樹脂サッシにグレードアップしたりすることで、HEAT20 G2グレード以上の超高断熱住宅に近づけることができます。予算とのバランスを見て検討してください。
- 第1種換気と第3種換気、どちらが良いですか?
-
断熱性を重視するなら、熱交換機能がついた「第1種換気システム(アメニティー換気システムなど)」がおすすめです。換気による熱ロスを抑え、室温を一定に保ちやすくなります。ただし導入コストとメンテナンスの手間は増えます。
- シャーウッド(木造)の方が暖かいですか?
-
構造材自体が断熱性を持つ木造の方が、数値上の有利さはあります。しかし、積水ハウスの鉄骨は「ぐるりん断熱」で弱点をカバーしているため、体感的な差は縮まっています。どうしても寒さが心配な方はシャーウッドを選ぶのも一つの手です。
まとめ
現在の積水ハウスの断熱性能は、ZEH基準を標準でクリアする高い水準にあります。
「鉄骨は寒い」というのは過去の話であり、適切な設備選びをすれば、冬でも薄着で過ごせる快適な住まいは十分に実現可能です。
- UA値0.6以下が標準で、ZEH住宅の実績が豊富
- 「ぐるりん断熱」で鉄骨の弱点を克服している
- 窓のグレードアップと床暖房が快適性のカギ
- 光熱費削減効果は高く、家計へのメリットも大きい
モデルハウスでは、冬の寒い時期こそ宿泊体験などを利用して、実際の暖かさを肌で感じてみることを強くおすすめします。
