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積水ハウスの遮音対策を徹底解説!外壁・窓・床の防音性能とオプション

「大通り沿いの土地だけど、車の音はうるさくないかな?」
「子供が走り回る足音が、1階の親世帯に響かないか心配…」

家づくりにおいて「音」の問題は、入居後のストレスに直結する見逃せないポイントです。積水ハウスは「ダインコンクリート」や「ALC床」など、遮音性に優れた部材を標準採用していますが、楽器演奏や二世帯住宅などの特別なニーズには、標準仕様だけでは不十分な場合もあります。

この記事でわかること

目次

【外壁】ダインコンクリートの圧倒的な質量効果

家の外からの騒音(車の音、工事音など)を防ぐ上で、最も効果を発揮するのが外壁材です。積水ハウスの鉄骨住宅で採用される「ダインコンクリート」は、厚さ50mm〜60mmのコンクリートの塊であり、その「重さ(質量)」が音を跳ね返します。

物理の法則として、重いものほど音を通しにくい(質量則)ため、一般的なサイディング外壁に比べて圧倒的に外部騒音を遮断します。家の中に一歩入ると、外の喧騒がフッと消える感覚は、この重厚な外壁のおかげです。木造(シャーウッド)の「ベルバーン」も同様に、焼き物ならではの硬さと厚みで高い遮音性を発揮します。

【窓・サッシ】遮音の「弱点」をどう補うか

どれだけ壁が分厚くても、音は「隙間」や「薄い部分」から侵入します。つまり、家の遮音性能の9割は「窓」で決まると言っても過言ではありません。

標準のSAJサッシは「T-2」等級相当

積水ハウスの標準窓(SAJサッシなど)は、JIS規格で「T-2(30等級)」程度の遮音性能を持っています。これは「外の騒音(80dB)を、室内で静かな事務所レベル(50dB)まで下げる」程度の性能です。一般的な住宅街であれば十分静かですが、線路沿いや幹線道路沿いでは少し物足りない可能性があります。

改善策:防音合わせガラスへの変更

より静かな環境を求める場合、ガラスを「防音合わせガラス(ラミシャットなど)」に変更することをおすすめします。2枚のガラスの間に特殊な防音膜を挟むことで、音の振動を熱に変えて吸収し、「T-3(35等級)」レベルまで性能を引き上げることができます。費用もサッシ交換ではなくガラスの変更で済むため、コストパフォーマンスの良い対策です。

【床】2階の足音対策と「シャイド55」

【床】2階の足音対策と「シャイド55」

二世帯住宅や、子供部屋が2階にある場合、最も深刻なのが「ドスン」という重量床衝撃音(子供が飛び跳ねる音)です。

鉄骨住宅は「ALC床」が標準

積水ハウスの鉄骨住宅(イズ・ロイエ等)では、2階の床に厚さ100mmのALCコンクリート板を敷き詰めるのが標準仕様です。一般的な木造住宅の床に比べて「ドスン」という低い音を大幅に軽減します。通常の生活音であれば、この標準仕様で十分快適に過ごせます。

さらに上を目指す「高遮音床仕様」

賃貸住宅「シャーメゾン」で有名な高遮音床システム「シャイド55」と同等の技術を、注文住宅でもオプションとして採用可能です(※商品による)。
ALC床の下に特殊な防振ゴムや制振材を組み合わせることで、衝撃音を標準仕様の約1/2まで低減します。「親世帯の寝室の上に子世帯のリビングがある」といった間取りの場合は、このオプションの採用を強く推奨します。

【間仕切り壁】プライバシーを守る室内防音

【間仕切り壁】プライバシーを守る室内防音

意外と盲点なのが、家の中の「部屋と部屋の間」の音漏れです。トイレの流す音や、寝室の話し声が隣の部屋に筒抜けでは落ち着きません。

遮音配慮間仕切りの活用

積水ハウスでは、標準の石膏ボード壁の中に「グラスウール(吸音材)」を充填し、さらに石膏ボードを2重貼りにしたり、遮音シートを挟んだりする「遮音配慮間仕切り」をオプションで用意しています。
特に「トイレとリビングが隣接している」「主寝室と子供部屋が隣り合っている」という壁には、この仕様を採用することで、生活の質が大きく向上します。

よくある質問

ピアノを置きたいのですが、防音室は必要ですか?

本格的なグランドピアノを夜間も弾きたいなら、専門的な防音室(カワイやヤマハのユニットなど)が必要です。しかし、昼間の練習程度やアップライトピアノであれば、積水ハウスの「遮音配慮仕様(壁・床・窓の強化)」と、窓を二重サッシ(インナーサッシ追加)にする程度で、近隣への迷惑にならないレベルまで対策できることが多いです。

吹き抜けを作ると音は筒抜けになりますか?

はい、吹き抜けは「音の煙突」となるため、1階のリビングのテレビ音や話し声は2階ホールにかなり響きます。これを防ぐのは難しいため、「2階の寝室ドアを防音仕様(アンダーカットなし等)にする」「寝室と吹き抜けの間に廊下や収納を挟む」といった間取りの工夫で対策するのが現実的です。

鉄骨(イズ)と木造(シャーウッド)、どっちが静かですか?

「外からの音」に関しては、コンクリート外壁の鉄骨(イズ)が有利です。「2階からの足音」に関しても、ALC床を持つ鉄骨が標準状態では有利な傾向にあります。ただし、シャーウッドも高剛性床を採用しているため、昔の木造住宅のような響き方はしません。

まとめ

積水ハウスは標準仕様でも高い遮音性を持っていますが、完璧ではありません。後悔しないためには、以下のポイントを抑えてください。

  • 外の音が気になる場所なら:窓ガラスを「防音合わせガラス」に変更する。
  • 二世帯住宅なら:2階床に「高遮音床システム(シャイド同等)」を入れる。
  • 家族間のプライバシー:トイレや寝室の壁に「吸音材」を入れる。

音の感じ方は個人差が大きいため、展示場だけでなく、実際に人が住んでいる「住まいの参観日」などで、2階で人が歩く音を確認させてもらうのが一番の判断材料になります。

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